その４ ページ21
長いコンクリートの階段を降り、やがて列車が駅に停まったままだったメインステーションにやってきた二人。中には路線の上に積まれている車両もある。
菫が呪霊を見つけようと辺りを見回す中、七海は彼女を呼びながら地面を見つめた。
七海「藤堂さん、見えますか？これが呪霊の残す残穢というものです」
そう真下にある浮かび上がった不思議なモノを指す七海。だが菫はそれが見えていなかったようで……
「んー…？ゴミ箱と菓子袋くらいしか見えないのですが」
七海「引っ叩きますよ」
「理不尽！！」
それは貴女が見ようとしないから見えないんです、と七海が言うと、菫は目をこらして残穢を見据える。
「おぉっ、見えた…！」
七海「見えて当然です」
「これは呪霊の足跡みたいな感じですか？」
七海「その通り。大抵呪術師はこれを見て呪霊の居場所を判断します。」
そう説明する七海に、菫は頷きながらメモを取る。
七海「さて、残穢を読み取ったところ呪霊は様々な場所に拡散していると見た。
まずは圧の少ないこちらの車両から点検していきましょう。」
右から回って祓っていけばいいでしょう、と七海が言うと菫は敬礼をする。
「了解です」
七海「後、言っておきたいのですが……」
「？」
七海「私は五条さん達とは違ってまだ貴女や虎杖君を呪術師として認めていません。
警察庁で働いていたとはいえ、数週間前まで非術師だった貴女の事です…失敗だってするだろうし、必ずしも毎回任務が簡単にいく訳ではありません。
私がいる事を理由に気を抜かない事。貴女は私と同じ戦場にいる事を、くれぐれも忘れないでください。」
「……」
七海「…どうかしましたか？」
「いや…久しぶりにこんな良い上司に恵まれたんだなって思うと嬉しくて」
「ありがとうございます、気をつけます！」と菫が素直に頭を下げると、七海はほんの少しだけ呆れたように頬を緩ませた。
七海「まあ聞き分けもいい貴女なら心配なさそうですね。それでは、行きましょうか」
「はい、七海様！！」
七海「もう指摘しませんよ？」
ーーー
今更また銀魂アニメ観てます…銀さんがいつまでたっても変わらずに尊いんじゃあ……
そういえば極主夫道がネトフリでやりますよね。今からマジで楽しみで仕方ないです。
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勇者の人(プロフ) - Parkerさん» 本当ですか！？そう言って頂いてとっても嬉しいです、ありがとうございます！私は作者として皆様に笑顔を届ける事くらいしかできないので、これからも頑張ります！ (2021年3月14日 4時) (
レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
Parker(プロフ) - このシリーズどれも本当に面白いです。初めて夢小説でこんなに笑いました！これからも楽しみに待ってます！ (2021年3月14日 1時) (レス) id: 84757d66c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勇者の人 | 作成日時：2021年3月6日 7時
