その１０ ページ27
七海「藤堂さん」
「しっかり貴方に合わせますのでご安心を」
七海さんがジャケットの後ろからしまっていた鉈を出す中、私もすぐさま刀を抜く。
そして、同時に斬りかかろうとした、
が。
「…っ？！
待て、七海さん！！」
七海「！」
――七海さんがホームから飛びかかろうとしたところで、私は彼の手を掴んで引っ張り戻す。
そのままバランスを崩してしまう私達だが、これでいい。
何故なら、
ﾌｧｰﾝｯ！！
七海「…！」
呪霊は、私達を高速で向かってきた電車に轢かれさせようとしていたのだから。
これには流石の七海さんも驚いたのか、ネクタイを直しながら息をつく。
七海「…助かりました」
「いえいえ、無事で何よりです」
七海「…よく気づきましたね」
電車の音なんて全く聞こえませんでしたよ、と七海さんは付け足す。
「呪霊が完全にこっちに這い上がって来ないのを見て、嫌な予感がしたんですよ。」
アレは3級程度の雑魚っぱとはいえ、五条先生が説明していた狡猾性のあるタイプだな…疑ってよかった。
七海さんが殺られるかと思ってヒヤッとした私は胸を撫で下ろすと、ふと頭に違和感を感じた。
――見上げると、それは七海さんの手だった様で。
「…なっ…
殴らないでくださいお願いします」
七海「なんで殴ると思ったんですか」
「建ちゃんだから」
七海「そんなにしばかれたいんですか？」
「いふぁいれすははひはん」
わかったから頬引っ張るのやめて、取れる。私の顔はアンパンで出来てるわけじゃないんだから食べても美味しくないですよ。
七海「…貴女って五条さんとはまた違ったイラつく要素がありますよね」
なんなんですかねぇホント、とクソデカ溜息を零しながら私を見る七海さん。
「あんな実力以外尊敬する理由が微塵もないクソ野郎にだけはなりたくないんですが」
七海「…そこは同感です」
貴女とはプライベートはとにかく、仕事仲間としては仲良くなれそうですね、と七海さんは言った。
…でもそう言ってるって事は、呪術師として認めてくれたって事かな。
「七海さん」
七海「なんですか、藤堂さん」
「ありがとうございます」
七海「…こっちのセリフですよ」
ーーー
その頃五条は…
五条「ぶえぇっくしょっほぉおおん！！」
虎杖「うわきったな！！」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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勇者の人(プロフ) - Parkerさん» 本当ですか！？そう言って頂いてとっても嬉しいです、ありがとうございます！私は作者として皆様に笑顔を届ける事くらいしかできないので、これからも頑張ります！ (2021年3月14日 4時) (
レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
Parker(プロフ) - このシリーズどれも本当に面白いです。初めて夢小説でこんなに笑いました！これからも楽しみに待ってます！ (2021年3月14日 1時) (レス) id: 84757d66c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勇者の人 | 作成日時：2021年3月6日 7時
