その１９ ページ20
「……わかりました、では店員の代わりに私が要求を呑みましょう。
何が必要だ？」
菫がそう返せば強盗はそれが意外だったのか、少し驚きながらもその取引を受け取った。
強盗「…金だよ。このガキの命が惜しければ、金を出せ。」
――その答えが出た瞬間、菫は肩をすくめる。
「なーんだ、そんなのですか。
ありますよ、金なら」
強盗「お、おぉ…！？なんだ、中々話のわかる奴じゃねーかお前…
どこにあるってんだ、早く出しやがれ！」
強盗はそう菫を急かす。
すると菫は「その前に」と言いながら釘崎に声をかけた。
釘崎「っ、せ、先輩……！」
「…野薔薇ちゃん、せめて目を瞑っててくれませんかね。
……こういう私の卑怯なところは、あまり見てほしくないんですよ」
菫が釘崎に申し訳なさそうに呟くと、強盗は馬鹿にするような高笑いを店内に響かせた。
強盗「ッハハハ、そうだよな、あんだけ格好つけておいて金を大人しく渡すサマなんて見られたくないよなァ〜！！」
「所詮大人に敵うわけねーんだよクソガキ共が」と強盗は捨て台詞を吐く。
強盗「オラ、聞いただろ今の言葉。さっさと目閉じな」
釘崎(っ…菫先輩…
…いえ、賢明な判断だったわ。
私達が助かる方法は、もうこれと警察や先生が来るまでの時間稼ぎしか…っ)
――釘崎は「ごめんなさい」と静かに呟きながらも、次第にそっと目を閉ざした。
強盗「よし、これでいいな？！わかったらさっさと金出しな！！」
遅えんだよ、と強盗は菫に言い捨てる。
……だが、菫はその場から動こうとしなかった。
強盗「…オイ、何やってんだ。金だせっつったろ」
そう強盗が呟くと、菫は「え？」と聞き返す。
強盗「金だよ金！！殺されてぇのかアバズレ！！」
「……何を言ってるんです？
もう金ならありますよ。」
強盗「は！？」
釘崎(……！？)
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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勇者の人(プロフ) - ボブさん» 私自身シリアスも好きなんですが長くなると空知先生みたいにどうしてもギャグ突っ込みたくなるんですよね（笑）菫ちゃんはキャラクターを創作してきた中でもかなりヤバめのキャラなので楽しんでいただけて幸いです。コメントありがとうございました！ (2021年1月20日 2時) (
レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
ボブ - 銀魂が絡むだけでこんなにもギャグ路線に行くのがすごいと思いました！たまにヤバくなる菫さんを見るのが最近の楽しみになってきました！更新頑張って下さい！ (2021年1月20日 2時) (レス) id: 95a51c0b56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勇者の人 | 作成日時：2021年1月14日 8時
