その１７ ページ44
五条「……夜兎になったのはなんらかの理由があって、もしかしたら選択がなくてそうなっちゃったかもしれない。それはわかるんだよ。
でも、彼女は警察官なんかにならなくたって、幸せに生きていけるんじゃないかな？」
お義兄さんがいるって事は多分仲のいい家族もいるんでしょ、と五条は呟く。
五条「彼女は他人を護るために自分の武士道を護りたいと言っていた。
でも…だからと言って、こんなに苦しまなくたってもいいと思うんだ。過去にだって色々あったと思うし、もう楽したっていいんじゃないかって……」
"なのに何故、わざと過酷な道を選ぶんだろう"
五条「…僕だったら嫌だなぁ、彼女が泣いているところを見たりするのは」
少し儚げな表情で五条は静かに眠っていた菫をじっと見下ろす。
すると伏黒は頬杖をかくと、やがてその疑問に返答した。
伏黒「……彼女はきっと、護られたくないんですよ」
五条「…」
伏黒「前、坂田さんが『俺はお前の事を信じてる』って彼女に言ってましたよね。
…藤堂さんは、彼等と横に並んでいたいんだと思います。」
――ただ後ろから見守っているだけではなく、共に彼等と戦う事。
伏黒「…まあ、確かに男としては心配になるのもわからなくはないです。彼女、強いとはいえ凄い繊細に見えますし。」
そう伏黒が答えれば、五条はやがて微妙に納得したのか、再度軽く笑った。
五条「つまり寂しがり屋で負けず嫌いなんだね、この子」
伏黒「…まあ簡単に言えばそうなるんでしょうけど」
ｶﾞｯｼｬｰﾝｯ！！
―――そんな話をしていれば、突然ビルの外から呪霊が吹き飛ばされたように出てくる。
それにいち早く気づいた伏黒は手を交差させ、構えをとる。
伏黒「…祓います」
五条「待って」
五条がそれを止めると、次の瞬間誰かの高めの声が風の音混じりに聞こえた。
「芻霊呪法、『共鳴り』!!」
そんな声と共にカコーンっと金属音が聞こえると、呪いは落ちていく次第に苦しみだし、
ｵｱｱｱｱｱｧｯｯ！！
伏黒「……」
五条「いいねぇ、ちゃんとイカれてた。」
……やがて、消滅した。
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ミカン酢 - はい！わざわざお返事ありがとうございます！是非よろしくお願いします^ ^！ (2022年1月5日 14時) (
レス) id: 2555c2f634 (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - ミカン酢さん» 初めましてミカン酢様！文スト、キャラは知っているのですが観たことがなくて…一応検討しておきますね、まだ刀剣乱舞の作品なども作っている途中なので大分先になると思いますが…その時はどうか宜しくお願いします！ (2022年1月3日 22時) (レス) id: 9d2babae06 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン酢 - ところで、文豪ストレイドッグスというアニメを聞いたことはありますか？このシリーズが終わったら、それの原作沿いの作品が読んでみたいです。あくまで参考ですし、私自身まだまだ駄作者ではありますが、ご検討よろしくお願いいたします。^ ^ (2022年1月3日 22時) (レス) id: 2555c2f634 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン酢 - いつも笑いながら楽しく読ませていただいてます、ミカン酢です。 (2022年1月3日 22時) (レス) id: 2555c2f634 (このIDを非表示/違反報告)
いな九尾(プロフ) - 返事、ありがとうございます。全然大丈夫です！検討してもらえるだけでとても嬉しいです。これからも更新楽しみにしてます！ (2021年1月17日 0時) (レス) id: 7dc257a408 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勇者の人 | 作成日時：2021年1月4日 9時
