日記.9/15付。 ページ1
9月15日(Fri)
今日は、貴方の誕生日。綺麗な月が見える。そんな日に貴方は生を受けたの。
素敵な、素敵な日。
今世でも性格の変わらない貴方。今日もPTA関連であの3人と一緒に呼び出されたのを見た。
ロケットがどうのこうの、と聞こえたけれど…。
もしかして生徒に打ってたりするの?
冨岡君はずっと竹刀を持っているし。
不死川君…ううん、実弥君は暴れていたのを見たし。
宇髄君は、爆発させたって聞いた。
……変わらない。変わらない。
貴方達、何も変わらないの。
変わったのは、私だけ。
私の容姿は変わらないけれど。私の性格は変わってしまった。
私、前はもう少し大人しかった。
でも今は、騒ぎたいって心が凄いの。
……どうして私だけ変わってしまったんだろう。
私だけ、置いていかれた感覚がずっと付き纏う。
でもね、一つだけ心の中の何かが変わらなかったの。
それはね…貴方への恋心。
貴方を好きっていう気持ち。私、変わってないの。
でもね、貴方が甘露寺君を好きなことは知っていたし。
甘露寺君の中で貴方が特別な存在ってことも知っていたし。
だから私は、自分の思いを、内に、内に秘めていたのに。
どうして、どうしてなの。
なんで思いを告げなかったの。
貴方達なら、上手く行って、屹度、屹度__。
そう思うのは私だけなのかな。
だからね、自分勝手に、貴方のこと、許さないでいるから。
理由が分かるまで…と言いたいけど、屹度それは無理だから。
今の貴方が、今の甘露寺君に思いを告げるまで。
私、一生許さないことにしたから。
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嗚呼、あと今日、貴方にプレゼントを渡した。
何十年前の、あの日と同じプレゼント。
……少し上の向いた貴方。
貴方はその時一体何を思っていたの。
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作者名:継衣羽 | 作成日時:2020年6月6日 19時