敬語女子と恐ろしい関係になりました。【恋愛オリ】

スタートラインまであと３歩 ページ4

うっわ、何か変な事に巻き込まれているような・・・

「敬語女子からの愛の告白とかか？」

「てるちゃん・・・それはないっしょ」

ニヤニヤして・・・てるちゃんは・・・・・・。

「授業始まります。皆さん少し黙ってくれません？」

そして一気に静まり返る。

「はーいッ☆」

さらに生き生きとした黄色い声が聞こえてくる。

「みなさーんッ、おっはよーございまぁーすッ☆」

担任の水田マリだ

「さーて、今日も楽しく行きまっしょーうッ☆」

いつもながらの花柄パステルカラーカーディガンに

フリフリスカートのすゲー格好

自称：モテ子コーディネート

そして婚活中。

相変わらずだ。

別に可愛くないわけではない

でも可愛いわけでもない

スタイルも悪くない

でもいいわけでもない

どこも悪くないけど

どこか優れたトコがあるわけでもない

自称：２１歳

そして２０代に見える

彼氏いない歴＝年齢

そんな水田マリが

「実はぁ、皆さんにぃ、伝えたいことがありまぁっす☆」

と唐突に言い出した。

どうせロクでもないことかどうでもいいことを言うに決まってる。

今までもこんな流れはよくあった。

「朝おきたら雨が降ってましたねー。洗濯濡れちゃいましたよー」とか。

洗濯何で一晩も干してるんだって話だけど。

「筋肉で有名なあの人が駅に――――」とか。

そんな人誰も知らないってのに。

他にも・・・色々・・・・

ああ、思い出したらキリがない・・・。

あ、でも唯一まともな話をしていたことがあったような・・・・なかったような・・・・。

ゼラチンが・・・なんとか・・・って・・・・

思い出せない・・・。

まあ、いいや。

でも今回は、そんなことじゃなかった。

「実はぁ、私、彼氏出来ちゃいましたーぁ」

・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・。

驚きすぎて

クラス中から時間が消えたように静かになった事すらにも

気づかなかった。

僕は無意識に海野の方を見た。

さすが海野は、正常な顔をしている。

いや、あの顔からすると今々平常心を取り戻したようだ。

そう・・・・見えないことも・・・・・・ない・・・。

相変わらずの表情だ。

「先生、早く授業を始めて下さい。もうすでに...」

「はーいッ☆ではー、授業を始めまぁっす」

でも水田マリに機関銃ノイローゼ攻撃は効かないけどな・・・。

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