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SideA


そしてバイト終了時刻の3時になった。


A「お疲れ様でしたー」


店長「立花ちゃんお疲れ。明日もよろしくね」


A「はい」





慧「立花ちゃん終わった?」


A「はい」


慧「じゃあさ着替えてデート行こうよ」


A「でっ、デート!?」


慧「うん。行こ?」


そんなうるうるした目で言われたら

断われません……。




やって来たのはショッピングモール。


慧「何か食べる?」


A「はい!」


慧「何食べたい?」


A「んー……じゃあクレープにしよっかな」


慧「可愛い」


A「え?」


慧「な〜んにも」


クレープ屋さんに来た。


慧「立花ちゃん何がいい?」


A「んー……イチゴですかね」


慧「りょーかい。俺、買ってくるよ」


A「いえいえ!そんな!」


慧「いーのいーの。俺がおごっていーのー?」


A「OK!……じゃなくて!」


慧「んじゃ行ってきまーす」


しまった……。つい答えてしまった……。




慧「はい、どうぞ」


A「すみません……」


慧「俺はお礼を言われたいんだけどな」


A「え……?あ、ありがとうございます」


慧「いーえいーえ^v^ ささっ、食べよ」


A「いただきます」


パクっと一口食べた。


A「おいし〜」


慧「あ、立花ちゃん、クリームついてるよ」


A「え?どこですか?」


すると伊野尾先輩の手がすっと伸びて

私のほっぺのクリームを綺麗な指で

すくって舐めた。


A「!?//////」


慧「あ、美味しい」


A「伊野尾先輩!?////」


慧「ははっ。立花ちゃん顔赤すぎ(笑)

それと、伊野尾先輩って呼び方変えてくれない?

俺もAちゃんって呼ぶから。

あと敬語も禁止」


A「えぇっ!?じゃあ……

伊野尾くん……?」


慧「ホントは下の名前がよかったけど……。

まぁいっか」


なんて伊野尾せん……伊野尾くんは

ブツブツ1人で言ってる。


期待……させないでよ。


私のこと好きかもって勘違いしちゃうじゃん……。


慧「よっしゃ。明日もバイトあるし帰ろっか。

家まで送るよ」


A「いやいや!悪いですよ!」


慧「あ、敬語使った〜」


A「……あ」


慧「ってことで罰として家まで送りま〜す!」


……それって罰なのか?


慧「っていうか女の子が1人で帰ってたら危険だよ?」


A「じゃあお言葉に甘えて」

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作者名:山田瑠奈 | 作成日時:2018年1月8日 22時

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