片想いのテキトー先輩。【Kei.I】 (ページ4)

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SideA

バイトに戻って辺りを見渡すと

確かに男性のお客さんは

ほぼ全員私を見てた。

……何で今まで気づかなかったんだろ。

「ねぇねぇ。君」

お会計をしていたら少し年上っぽい男性が話しかけてきた。

20代……くらいかな？

A「はい」

「君、いくつ？」

A「18ですけど」

「マジ！？大学生！？」

A「はい」

「高校生かと思ってた」

私ってそんな年下に見えるのかな？

「君この後予定ある？」

A「いえ。ありませんよ」

「じゃあさ、俺と出かけない？」

A「えっ？いえ、お断りします」

こういうことは断わる方がいいよね。うん。

「そんなこと言わずにさ～」

と、かなりしつこく絡んでくるこの男性。

どうしようかと思ってたその時だった。

「すみません、お客様。

もうお支払いをすませたのなら

お引き取りいただけますか？

他のお客様もご迷惑していりますので」

とふわふわした口調で言う伊野尾先輩。

でも、なんかちょっと怖い……(笑)

確かに結構な列ができていた。

慧「それと、いい年して未成年の子をナンパするなんて

大人気ないですよ？」

ニコニコしながら言った。

その男性は諦めて帰ってくれた。

A「伊野尾先輩、ありがとうございます！」

慧「んーん。じゃ頑張って」

ウィンクをして去って行った伊野尾先輩。

なにあれ。カッコよすぎ/////

また惚れちゃうじゃん////