出会い３＊Ｙ side ページ5
「今朝はありがとうございました」
そっと隣に立ち声をかける。
すると彼女は突然声をかけられ驚いたようにハッとこちらを向いた。
「せっかくおめでとうって声をかけていただいたのに何のお礼も言えずじまいで」
「いえ、とんでもないです！
こちらこそ急に声をかけてかけてしまって
驚かれたかなって思ってたんです、
…ということはやっぱりご本人様でしたか」
彼女は驚いたような表情からまた今朝のように柔らかい笑顔を向けた。
「そうですね、ご本人様です」
「よかったぁ
人違いだったらそれこそ何のこと？
って驚かせてしまったかもって」
彼女の笑顔につられてこちらも頬が自然とゆるんだ。
「もし、失礼じゃなければお名前教えていただけますか？」
「あ、申し遅れました
Aといいます
近くの日本に本社がある会社で勤めてます」
彼女は向き直って軽く会釈した。
「Aさんですか、
俺は羽生ゆづ…」
そこまで言って彼女は吹き出したように笑った。
あれ、なんかおかしなことしたかな？
「知ってる、ふふっ、知ってますよっ」
「あ、そっか
そうですよね」
そうだ、Aさんは知ってるから声をかけてくれたんだった…
「平昌五輪で金メダルを連覇した
23歳のスケーターの羽生結弦さんです」
Aさんはまだ少し笑いながら
みんな知ってますよって付け加えた。
あんまり笑うからちょっと照れくさくなって
視線を外してエレベーターの階数表示に目を向けると一階に向けて動き出したようだった。
俺が照れくさくなったことに気づいたのか
「あ、ごめんなさい、ちょっと笑いすぎましたね」
ふーっと息を吐いて冷静を取り戻そうとしているようだった。
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智枝 - ここまで一気に読みました。最近はお話が乱立していて、ぴょん落ち春休みな文章が多い中、文章が大人で安心して読めました。男子スケーターの中で一番男らしいオラオラ系らしいので、それがちゃんとキャラに出ていてこれからが楽しみです♪ (2018年4月4日 3時) (携帯から) (
レス) id: 8a519c5c92 (このIDを非表示/違反報告)
炯(プロフ) - ななかさん» ありがとうございます！急いで雑にならないように内容に大切に書いていこうと思います★今後ともどうぞよろしくお願いします∩^ω^∩ (2018年3月30日 9時) (レス) id: d02ad8dc67 (このIDを非表示/違反報告)
炯(プロフ) - miraclemaoさん» 一番気をつけているところをそう言っていただけるのは本当に嬉しいです！これからも特にそこには注意していきたいと思ってます！ありがとうございます( ^ω^ ) (2018年3月30日 9時) (レス) id: d02ad8dc67 (このIDを非表示/違反報告)
ななか(プロフ) - めちゃくちゃ大好きです！作者さんのペースでいいので、更新楽しみにしてます！続編が出たら、絶対読みます！ (2018年3月29日 23時) (レス) id: 951401a5f5 (このIDを非表示/違反報告)
miraclemao(プロフ) - 羽生結弦像を壊さず現実に近い感じの小説なのですごく感情移入して読むことが出来ます。作者様サイドの話を読み、世界観を壊さず小説を書いてくれている姿勢に頭が下がります。一番ハマっている小説です。作者様のペースで書いてください。楽しみにしています、 (2018年3月29日 21時) (レス) id: 218ccd6d58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：炯 | 作成日時：2018年3月26日 1時
