動く３＊ヒロイン side ページ25
「そうだ、この後予定とかあるの？」
「いえ、おうちに帰るだけですね」
「よかったらうちにこない？
また結弦と3人でご飯でも」
"結弦"と名前が出た瞬間先日のことがフラッシュバックした。
途端に顔に熱が集まる。
「Aちゃん？
迷惑だったかしら…」
「とんでもないです！
前回はすっかりご馳走になってしまったので
今度は一緒に作らせてください
結弦くんはご迷惑じゃないでしょうか…」
「何言ってるの
迷惑なわけないじゃない、Aちゃんだもの
それに元々はあなた達が仲良くなったんでしょ
むしろ喜ぶわよ」
「そ、そうですかね」
本当は結弦くんがどうってことじゃない。
もちろん迷惑にならないか気にはするけれど…
会ったらまた変に意識してしまうんじゃないかって自分が不安なのだ。
大丈夫、大丈夫。
この前は私がつまづいたりしてあんなことになったから意識してしまっただけ。
そうじゃなければ普通に出来るよ。
到着したバスに結弦くんのお母さんと並んで座りマンションへと帰った。
私は一旦自宅に戻り自分が購入したものを片付け、最小限の荷物とエプロンを持って結弦くんの家へと向かった。
話によるとまだ結弦くんは帰って来ていないらしい。
別に結弦くんは何も悪いことしてないのに、ホッとしてしまって申し訳ない気持ちになる。
おうちにお邪魔するとエプロンをつけてお母さんと一緒にさっそくご飯の準備にとりかかった。
今日は肉じゃが、鯖の塩焼き、おひたし、お味噌汁にするそう。
いい献立だなぁ
海外にいること忘れちゃいそう
それに長年ご飯をつくってきただけあって、手際の良さも包丁使いも抜群。
勉強になる。
数年自炊したくらいでは足元にも及ばないと実感した。
もうすぐご飯の支度が終わるといったころ、玄関から扉の開く音がした。
「結弦が帰ってきたわね、
Aちゃん出迎えてやって
きっとびっくりするわよ」
そのうち結弦くんが帰宅するのは当然わかっていたことだけれど、支度に夢中になって油断していた。
心臓の鼓動がペースを上げた。
私はお邪魔している身。
挨拶をするのはごく自然なこと。
何も緊張することはない。
結弦くんのお母さんにうながされながら緊張をグッと抑えて彼を玄関先で出迎えた。
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智枝 - ここまで一気に読みました。最近はお話が乱立していて、ぴょん落ち春休みな文章が多い中、文章が大人で安心して読めました。男子スケーターの中で一番男らしいオラオラ系らしいので、それがちゃんとキャラに出ていてこれからが楽しみです♪ (2018年4月4日 3時) (携帯から) (
レス) id: 8a519c5c92 (このIDを非表示/違反報告)
炯(プロフ) - ななかさん» ありがとうございます！急いで雑にならないように内容に大切に書いていこうと思います★今後ともどうぞよろしくお願いします∩^ω^∩ (2018年3月30日 9時) (レス) id: d02ad8dc67 (このIDを非表示/違反報告)
炯(プロフ) - miraclemaoさん» 一番気をつけているところをそう言っていただけるのは本当に嬉しいです！これからも特にそこには注意していきたいと思ってます！ありがとうございます( ^ω^ ) (2018年3月30日 9時) (レス) id: d02ad8dc67 (このIDを非表示/違反報告)
ななか(プロフ) - めちゃくちゃ大好きです！作者さんのペースでいいので、更新楽しみにしてます！続編が出たら、絶対読みます！ (2018年3月29日 23時) (レス) id: 951401a5f5 (このIDを非表示/違反報告)
miraclemao(プロフ) - 羽生結弦像を壊さず現実に近い感じの小説なのですごく感情移入して読むことが出来ます。作者様サイドの話を読み、世界観を壊さず小説を書いてくれている姿勢に頭が下がります。一番ハマっている小説です。作者様のペースで書いてください。楽しみにしています、 (2018年3月29日 21時) (レス) id: 218ccd6d58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：炯 | 作成日時：2018年3月26日 1時
