心づく７＊Ｙ side ページ18
「ええ、ソチの時は日本にいたんですけど、その時テレビで見てそれから知ってました
今回の五輪もテレビで見てました」
「どう思った？結弦の演技」
絶対わざと聞いてる…
「ケガしてらっしゃったので心配でしたけど
ジャンプも全然力みがなくて軸もぶれてないし
なにより表現力が圧倒的でとにかく感動しました！
フリーのバランスを崩したジャンプも
絶対に転ばない！っていうような
意地とか根性を感じて
演技終わったときには泣いてました」
この前も褒めてくれたけど
かなりしっかり見てくれてたんだ。
沢山の人に賛辞の言葉をもらったけど今のは結構嬉しい。
「だって、結弦よかったね」
「あぁぁ！ごめんなさい！
私全然詳しくないのにベラベラ喋っちゃって…」
「いえ、素直に嬉しいです
Aさん何かスポーツやってました？
力みとか軸とかスポーツやってない人からは
あんまり出ないワードですよね」
「私は中学から大学までテニスしてたの、
とはいってもこれといった功績もなくて…
でもスポーツはやるのも見るのも好きなの」
「じゃあ今度一緒に何かスポーツしません？
スケートでもいいしテニスでもいいし」
「いいね、スケートやってみたいかも！」
その辺りから母はそろっと俺達から離れて洗い物とかを始めた。
気を使ってくれたんだろう。
気づくと食事開始から結構時間が経っていてテーブルの上には空のワインのボトルとグラスだけになっていた。
途中Aさんは母さんと一緒にキッチンに立って後片付けをしてくれて、その後はまた3人でいろいろ話をした。
今回の五輪の他の競技の話、Aさんの部活の話、お互いの幼い頃の話なんかも。
「今日は本当にありがとうございました
ご飯とっても美味しかったです！」
「Aちゃんさえ良ければまた来てちょうだい
一緒にご飯食べましょ」
「その時はぜひ作る所からご一緒させてください！
あ、また来ても大丈夫かな？結弦くん」
「もちろんです」
俺としては願っても無いことだ。
「それじゃ、お邪魔しました
長居してしまってすみませんでした」
「結弦、送って行きなさいよ」
「言われなくてもそうするつもり」
「え、いいよ！
同じマンションなんだし！」
「俺がしたいからするだけなので
気にしないでください」
Aさんは遠慮したけど多少強引に送っていくことになった。
母さんがまた目配せしてきてニヤニヤしてる。
Aさんが帰った後の母さんが怖い、ある意味で。
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智枝 - ここまで一気に読みました。最近はお話が乱立していて、ぴょん落ち春休みな文章が多い中、文章が大人で安心して読めました。男子スケーターの中で一番男らしいオラオラ系らしいので、それがちゃんとキャラに出ていてこれからが楽しみです♪ (2018年4月4日 3時) (携帯から) (
レス) id: 8a519c5c92 (このIDを非表示/違反報告)
炯(プロフ) - ななかさん» ありがとうございます！急いで雑にならないように内容に大切に書いていこうと思います★今後ともどうぞよろしくお願いします∩^ω^∩ (2018年3月30日 9時) (レス) id: d02ad8dc67 (このIDを非表示/違反報告)
炯(プロフ) - miraclemaoさん» 一番気をつけているところをそう言っていただけるのは本当に嬉しいです！これからも特にそこには注意していきたいと思ってます！ありがとうございます( ^ω^ ) (2018年3月30日 9時) (レス) id: d02ad8dc67 (このIDを非表示/違反報告)
ななか(プロフ) - めちゃくちゃ大好きです！作者さんのペースでいいので、更新楽しみにしてます！続編が出たら、絶対読みます！ (2018年3月29日 23時) (レス) id: 951401a5f5 (このIDを非表示/違反報告)
miraclemao(プロフ) - 羽生結弦像を壊さず現実に近い感じの小説なのですごく感情移入して読むことが出来ます。作者様サイドの話を読み、世界観を壊さず小説を書いてくれている姿勢に頭が下がります。一番ハマっている小説です。作者様のペースで書いてください。楽しみにしています、 (2018年3月29日 21時) (レス) id: 218ccd6d58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：炯 | 作成日時：2018年3月26日 1時
