第27話 ページ34
-聖帝side-
本部のいつもの部屋に似た所の椅子に腰掛け､暫くすると…
ﾓ1{ど､どうしましたかケイアス様!その御姿は!?}
貴{平気ですから離して下さい!聖帝様に御見せしたいんです!}
扉の向こうから見張り番とケイアスの声が聞こえた
聖｢どうした｣
ﾓ2｢さぁ?｣
聖｢…通せ｡そして2人だけに｣
ﾓ2｢ﾊｯ｣
気になったから近くの者に指示し､扉を開けさせた
聖｢!｣
その時の彼女の姿に私も驚きを隠せなかった
何故なら…彼女が髪と目の色以外氷凛寺華鈴の姿のままで全身青痣だらけのﾎﾞﾛﾎﾞﾛな状態だったからだ
聖｢ケイアス!この怪我は何だ!?｣
それを見た私はつい立ち上り､彼女の目の前まで近づいた
だが近づいて分かった
目を細めてよく見たら…
聖｢!これは…｣
貴｢お察しの通り､偽物です｡
先程聖帝様が用意してくれたﾒｲｸ道具で全身を青痣だらけに書き､
制服はわざと汚してﾎﾞﾛﾎﾞﾛにしました｣
貴｢いかがですか?これなら雷門を巧く欺けれます!｣
聖｢…｣
ｶﾞｼｯ
そんな彼女を見て私は無意識に彼女の両肩を掴んだ
貴｢聖帝様?｣
聖｢…ぜ…｣
貴｢?｣
聖｢何故…そこまで拘るんだ?｣
貴｢何故って…当たり前じゃないですか｡
聖帝様の為ならここまで本気でやる必要があります｡
聖帝様の邪魔になるのはこの私が排除致します｡
全ては聖帝様のためなんですから♪｣
聖｢っ!｣
彼女の私への忠誠心に私は手の力を強めてしまった
貴｢聖帝様?どうかなさいました?どこかお体の具合でも悪いのですか??｣
聖｢!…いや…すまない｣
我に返った私は彼女の肩を放し､少し距離を置いた
聖｢その姿で何を企んでるんだ?｣
貴｢ﾌﾌｯ､機械に強い手の空いてる人達を集めて録画するんです｣
聖｢録画?｣
貴｢はい｡そしてそれを雷門の選手達に見せて戦意喪失､
もしかしたら彼らの中に氷凛寺華鈴の正体が私だと薄々勘づいてる輩が居る可能性がありますので､それを見せて違うと思わせたらな〜っと｣
聖｢…そうか｣
貴｢はい!
それでは聖帝様!今すぐ実行致しますのでこれで失礼します♪｣
聖｢…あぁ…｣
そして彼女はこの部屋を後にした
聖｢…ケイアス…｣
ここまで彼女が考えてたとは私も思っても見なかった
もしかしたら彼女は…
･
･
･
この私でさえ理解してない事が多い､
下手をすればどんな奴より恐ろしい子供なのかもしれない
―――――
…何か久し振りの更新だから
何かのﾌﾗｸﾞが立った気がする…
ラッキーカラー
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おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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日本人 - すごく面白いです！更新待ってます。 (2017年7月9日 7時) (
レス) id: d3f0b80636 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゅりうる - 更新ーーーーーできますぅ？ (2016年1月22日 19時) (レス) id: 3a66555a5a (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - 頑張ってください。楽しみにしてます！ (2015年10月5日 0時) (レス) id: 7429e82d92 (このIDを非表示/違反報告)
シヒイシア(プロフ) - りぃさん» ありがとうございます!できるだけ更新できるように頑張ってみます!! (2015年10月1日 9時) (レス) id: 401035d397 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - 新しい楽しみにしています！ (2015年9月30日 20時) (レス) id: 7429e82d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文月→シヒイシア | 作成日時：2013年4月29日 14時
