だって、わたしがいる【銀魂】4

コントロール : 銀時 ページ18

さあ。



どうする、俺。









おぶって、歩いてる時点でもう
やばかったんだわ、おかしかったんだわ！
背中に柔らけぇもん当たるわ、
実際、少量しか飲んでねぇ酒の匂いに混じって
髪か服か、それとも肌とかフェロモンとかなのか
甘いいい匂いが鼻を掠めてくるわ、
時たま、…んんっ、とか漏れる声や
首筋に当たる吐息に
こちとら、もう頭が爆発寸前だったんだ。









忘れてた。






今日は神楽と定春は
姫さまのところにお泊まりでいねぇんだった。









やべぇ。









ソファに降ろしたAは
未だに気持ちよさそうに眠ってるが、
おぶったりしたからか
着物が少しはだけてて
落ち気味の化粧がやたらと色っぺぇ。









おおおおおお落ち着けっっ
捥ぎ取られるぞっっっ









……





なんか、もう






捥ぎ取られてもいいから









触れてぇよ。









触れてぇ。









銀「っっはぁぁぁぁぁ！！！！」




どさっ！




豪快な溜息を吐きながら、
Aの横に座る。
ぎしっとソファが軋むが
Aは起きる素ぶりを見せない。




銀「……」





すす…っ







手の甲で紅色に染まる頬を撫でる。

俺の手と比べて、
驚くほどに白く透き通ってる肌に
改めて、惚れ惚れする。



ふにっ、と柔らかい頬。
瑞々しくて、あの頃とは違え。
女らしさが滲んでる。





愛しい。








自然と溢れ出た。




俺のAへの感情が
俺を満たす。

あの頃とはまた違え、
いや、もっと強え確かな感情だ。








ぎしっ……






眠るAの顔の横に手をつく。
Aの身体を跨ぎ、ソファに乗ると
鈍くまた、軋しみ出す。







胸の奥がザワザワしやがる。






自分のことさえ、
コントロールが危うい。






手の甲で、指で
我慢するつもりだったのに
触れてしまったから





もっと、






って









コントロールが効かなくなった。









銀「…はぁ、A、、」








頬じゃなくて
唇に、









触れてぇ。

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