あまりにも、 ページ46
と「困ったなぁ。こんな可愛い娘、
嫁に出したくなくなっちゃうよぉ」
「ふふふ、栗子ちゃんの時なんて
本気でそう思うでしょうね」
と「今だって本気なんだけどぉ」
ヴァージンロードはとっつぁんが
一緒に歩いてくれることになった。
ふたりで笑っていると
あの音楽が鳴り、式場への扉が開く。
「…!」
そこには、わたしの大切な人たちが
たくさん、ほんとにたくさん、
微笑み、拍手をしてくれていた。
と「皆、Aちゃんの
幸せを祝ってるよ。さあ、行くぞ」
「…っ、はい」
溢れそうになる涙を堪え、
一歩一歩、歩み行く。
おめでとう!と隊士たちが声を掛けてくれる。
山「…うぅっ!!おめでとう、Aちゃん!」
終[綺麗だよ!おめでとう!!]
近「うおおおぉぉぉ!!!
おめでどおおおお!!!」
沖「ちょ、近藤さん…あんた司会者。
マイク越しに号泣しねぇでくだせぇ。
‥‥‥A、あとで必ず写真撮らせろ。
んで、必ず俺とも結婚式させるかんな」
坂「Aーーーっっ!!カムバぁぁックぅ!」
陸「黙れ!モジャ公!…すまぬ、おめでとう」
神「Aー!!世界で一番、綺麗アル!」
新「いや、大袈裟じゃなくて
ほんとにそうだね…!おめでとうございます!」
妙「Aさん!!良かったわね!」
九「おめでとう!なんて美しい花嫁だ!」
さ「安心しなさいっ!銀さんは必ず!
わたしが幸せにするからっ!」
全「……俺、ブス専卒業しようかな」
月「はあぁ…、やはり
日輪の継承者になるべき女子はAだな」
エ[俺の嫁になるべきだったのに…]
桂「エリザベス!?そんなフラグ、
どこにも立てていなかったではないか!
…A!!!何かあったら
すぐに兄様のところへ来るのだぞっ!?
いいか!?かなら…じゅ、ぶわあああああっ!!」
銀「だから、嗚咽すんじゃねぇっつったろ!?
………A!
…おめでとう!!!」
皆の声が、皆の笑顔が
わたしの中に入り込んで
眼を細めてしまう程に眩しい。
堪えながら、笑顔を返していると
とっつぁんが足を止め、わたしの手を離した。
ぱっと振り返ると、とっつぁんは眼を伏せた。
そして、見上げた先には
愛しい人がわたしに手を差し伸べていた。
あまりにも、格好の良い彼が
あまりにも、優しい笑顔で
無条件に伸ばした手は引かれ、
抱き寄せられた耳元で
土「…綺麗だ」
と囁いてから
あまりにも、幸せなキスをした。
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ともみ - もう余韻に浸りすぎてただの中毒です笑笑。作者様のセンスが輝いてますほんと。すきです。 (2019年3月6日 7時) (レス) id: 53269475bb (このIDを非表示/違反報告)
美雨(プロフ) - ともみさん» 隙あらば!!どハマり!!見応え…!わたしは今涙で前が見えません…感謝でいっぱいなのはわたしです、なんて嬉しいコメントをくださるのでしょうか!ありがとうございます涙 銀さんオチ、わたしも書きたくなってきました!! (2019年2月19日 0時) (レス) id: 8246142a47 (このIDを非表示/違反報告)
ともみ - 2日かけて隙あらば読んでどハマりしてました!最後に見応えのある面白い作品でした!出会えて感謝です!余韻に浸り、もう一回見ます!笑笑、私的にはぎんさんオチも見たかったです! (2019年2月12日 16時) (レス) id: 53269475bb (このIDを非表示/違反報告)
美雨(プロフ) - 紺15さん» たくさんコメントしてくださり、嬉しいです!最後まで読んでいただき、ありがとうございましたっ!!おまけ程度でもまた少し書けたらなと考えてます。よかったら、また見てあげてください!! (2018年10月24日 11時) (レス) id: 3d5acb8dd8 (このIDを非表示/違反報告)
美雨(プロフ) - なつさん» そんな風に言っていただけるなんて、ほんとに嬉しいです!!少しだけでもまた書けたらと考えています!! (2018年10月24日 11時) (レス) id: 3d5acb8dd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美雨 | 作成日時:2018年10月3日 12時