だって、わたしがいる【銀魂】11

ふぅっ : 銀時 ページ14

銀「あぁ？何してんだ…、
えっと、おたく誰だっけ」


山「山崎ですよ！！！
嘘でしょ！？結構この小説でも
同シーンありましたよね！？
ここで名前忘れます！？
どんだけ、モブ扱い！？？」


銀「悪い悪い、ジミーね。
覚えてる覚えてる」


山「いや、何聞いてんの！？
覚えるのそっち！？
何してんだって、見れば分かるでしょ？
花見の席取りですよ」


神「あぁ！？ここは万事屋が使うネ！
さっさとどけヨ！！」


山「なんで後から来たあんたたちに
譲らなきゃならないの！！
ここは毎年、真選組が使ってるんですよ。
他にもまだ場所あるでしょ」



周りを指差すジミー。
満開になった桜は
ひらりひらりとその花びらを散らす。
っざけんな、お前らがどけ！と
いつもなら言うところだけどよ。



銀「何？このブルーシート、全部おたくの？」


山「そうですよ、うちは人数多いですからね。
屯所空けられないんで、二組に分けてもこれですよ」


銀「ふーん」




ばさっ




新「え？銀さん？」


神「銀ちゃん、ここにするアルか？
こいつらの場所、乗っ取らなくていいアルか？」


銀「ああ。ここでいいだろ」



俺は真選組のシートの横に
持ってきたシートを敷く。
不思議そうな神楽たちを残し、
よいしょとシートの上に寝転がる。



銀「俺ぁ、桜が好きでよ。
桜の下じゃ、なんか優しくなっちゃうわけよ」


山「いや、優しくって
人の陣地取るのやめるって
至極、当たり前のことですけど」


神「良い感じに言ってるけど
要はここでAと
花見したいだけでしょ、銀ちゃん」


新「僕、知ってますよ。
この袋の中にやたらとチョコ入ってんの」


山「あ、そういうことね」




「山崎さーーーん！
お疲れ様で…あれ！！銀ちゃん！
神楽ちゃん！め…新八くん！」


新「もう面倒くさいからツッコミませんよ」


神「Aー！！
この前はうちのバカ兄貴が
迷惑かけたアルな！！」


「ははは、迷惑だなんて！
情報を教えに来てくれたんだし、
ちゃんと話したら分かってくれたし」


銀「そうそう、あれ何話してたんだ？
あいつがあんなあっさり帰るなんて
ビックリしたぞ」


「ふふ、思ったこと言っただけだよ！
銀ちゃん達もお花見？」



駆けてきた、Aは
髪に桜の花びらを乗せ微笑む。
軽く身震いしたのは
俺の奥底にある、記憶が疼いたからだ。
俺は起き上がり、髪から花びらをそっと取って
ふぅっとAの顔に吹きかけてみせる。



銀「ああ、満開になったからな」

でも違う : 銀時→←戻りません

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