KISS…

守りたい ページ44

隆弘side



宮「 Aちゃんが盗撮被害に
遭いました。家の中の様子まで
撮られてて、犯人も見つかってない。
Aちゃんはホテルに寝泊まり
してるから西島くんも注意して。 」


頭が真っ白になった。


誰だよ、Aを苦しめてるのは…！？


こういうときに、そばで守ってやりたい。


隆「 あの、Aって今どこのホテルに
泊まってるんですか？
会いたいんですけど！ 」


宮「 ごめんね西島くん。会いたい気持ちは
わかる。でも、西島くんが動くと
犯人側を挑発することになる。
今はじっとしておくことが最善。
派手な行動は控えて。 」


隆「 わ、わかりました…。 」


なんもできないのか、俺。

そのあとAに電話してみたけど
電源を切ってたらしく繋がらなかった。



〜 〜 〜


久しぶりに会ったAは疲れているよう
だった。


肩を貸すことしかできない俺がもどかしい。


頭を撫でてやると、Aは安心した
ように眠っていた。


お前の苦しみを俺に分けてくれ。


なんなら俺が全部背負う。

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