第6転 「種族6割、人間4割」 ページ7
「そ、そういえば…さ」
「ん？」
手慣れた手つきで料理器具を操りながら私の質問に振り向くキアル
「…後ででもいいよ、火傷したら困るし」
「いやいやへーき、んで何？」
「いや…さっき獣人族って豪語したじゃん、他にも何々族〜とかいんの？って…」
んー、と声を捻りながら返答に戸惑いながらいち、にー、さん、し、、、あと誰だって何かを数えてる様子
いっぱいいるのかな。
人間っているのだろうか
「全部で七種族だな！」
「巨人族、精霊族、妖精族、妖怪族、あとは天人族とか地底族とか…最後の二人は貴重な存在だから会えないと思うけど…」
王道らしき言葉、そういうのは一部では聞き慣れてるイメージ。
「そんで俺が獣人族！」
と自信満々に自分を指さしながら言ってる
ふっ…
「なんで今鼻で笑ったの！？なんで見下した感じに！？」
「いや…失敬」
いやでも種族ってここの世界にとっちゃ珍しくもないのか…
「人間っているの…？」
「いるけどお前みたいにまっさらではないな！」
「女の子心が分かってないようだな…将来やってけないぞ」
衝撃の事実を初めて突きつけられた顔をする
いやそんな驚くかね
そんなテンポのいい他愛もないトークをしながら思うけど…
まぁ巨人とか妖怪とか、想像通り…と信じたいが、まぁ大体似てる様なもんでしょ…
「はい！キアル特製野菜炒めとキノコのバターあえ！」
私よりいい腕してるぞこいつ…
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キアル ♂
好きなもの 音楽 お祭り
嫌いなもの 静かな所 生真面目なもの
趣味 楽器いじり
続く (更新停止中)
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作者名：シャー芯ケース | 作成日時：2017年12月3日 19時
