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慶ちゃんが車を走らせてくれた
お店は当たり前にガランとしている
慶ちゃんが友達に挨拶してるのを遠目でみながら私も会釈した
慶ちゃんといる時はいつも個室に入るから、誰もいないとはいえ個室じゃない空間にソワソワした
小山「はい」
そう言われて渡されたのはお酒のメニューだった
意識しなくとも心臓が高なってしまう
「…きょ、今日はいいかな？慶ちゃん車なのに私だけ飲めないよ」
そう言ってメニューを返すと、慶ちゃんは笑った
小山「なんかAと初めてご飯行った時を思い出すね」
「ほんとだ。同じような会話したね、なんだか昨日のことみたい」
自分でそう言って自分で胸が締め付けられる
こんな幸せな日常とか
慶ちゃんの笑顔とか
見れなくなってしまわないかな、とか、一緒に過ごせなくなったりしないかな、とか
すごく楽しいのにたくさんの不安が過ぎる
小山「“いーよいーよ、気遣わないで？飲みなよ”」
私の不安を察したのか、くしゃっとした笑顔で無邪気にそう言う慶ちゃん
あの時、慶ちゃんと初めてご飯に行った時と同じセリフだ
そう気づいてつい笑ってしまった
「“じゃあ、1杯だけ失礼します”なんてね。今日はやめとく」
笑いながらそう言うと慶ちゃんも笑った
あの時の同じセリフを返してみたけど、残念ながら今日は本当に飲めない
というかしばらく飲めないだろう
慶ちゃんも私が今日お酒を飲まないことに特にこれ以上追求してこなかった
ご飯も進み、もうそろそろ終盤になってきた
流石にそろそろ話を切り出さない訳にはいかなかった
なかなか勇気が出なくて、ズルズルとこの時まで来てしまった
だって、もう、私は今日という日を心に刻んで生きてかなきゃいけないかもしれなんだよ？
そう思って慶ちゃんの笑顔、仕草、一つ一つを目に焼き付けた
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のぞみ - すさん» 毎日更新されているのをみるのが日課になってます！！応援してます！！ (2020年5月9日 23時) (
レス) id: d74b8f50d2 (このIDを非表示/違反報告)
す(プロフ) - のぞみさん» そう言っていただけて本当に嬉しいです。文章じゃ伝わらないくらい喜んでます（ ; ; ）ありがとうございます！もうしばらくよろしくお願いします^ ^ (2020年5月8日 20時) (レス) id: 3453104ff2 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ - 毎日楽しみにしてます！！すごくこのお話大好きです！！ (2020年5月8日 20時) (レス) id: d74b8f50d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：す | 作成日時：2020年3月23日 13時
