* ページ45
ほかの先生や生徒の前では一切出ないのに、俺の前ではたまにではあるけど暴言が出てきたりする。
少しだけでも俺に気を許してくれてるんだなって、ちょっと嬉しかったり。
廊下を歩く先生の後ろを黙ってついて歩けば、すれ違う同級生たちに、また先生の後着けて犬みたい、と小馬鹿にされるが気にしない。
先生といられるだけでも嬉しいんだ、俺は。
「ねぇ、薮くん」
「はい?」
「どうして、俺なの?」
「なにがですか」
駅まで無言で着いて歩いていると、改札前で立ち止まり俺を見上げる伊野尾先生。
「40手前の、それも叔父の俺に、執着する意味はないでしょ? お遊びならもうやめて、そろそろ就活のこと考えないと…」
「好きだから」
「ぇ?」
「好きだから、ですよ。叔父だろうがなんだろうが俺には関係ないです。初めて見た時から俺はあなたに心を奪われてるんです。それ以外にもっと最もな理由が必要ですか?」
「ぇ、っと…」
困ったように顔を伏せてしまう。
困らせるつもりはなかった。
でも、俺の想いを否定してほしくないから、俺の先生への想いを少しでいいから見てほしい。
「……姉さんは、今、どこに?」
「母さんなら父さんと二人で住んでます。俺はこっちで一人です」
「…俺の部屋にくるか、薮くんの部屋に行くか、薮くんが選んで」
「………先生の部屋」
「わかった…」
俺に背を向けて改札を通る先生の後ろをまたついて行く。
さっきのは、そういうことでいいんだろうか。
乗った駅からたった一駅で降りる先生。
俺も慌てて降りると、スタスタと一人足早に歩いて行く。
*→←Because I like it ....(ybin)
724人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あみ(プロフ) - 佳さん» わかりました! (2018年3月26日 11時) (レス) id: ebb762a11e (このIDを非表示/違反報告)
佳(プロフ) - あみさん» 表記忘れですみません(^^;) 徳井さんのことです (2018年3月26日 11時) (レス) id: ae8d8d9a98 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 質問です。tkiって誰のことですか?すいません、分からなくて (2018年3月26日 11時) (レス) id: ebb762a11e (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - そうなんですね!気長に待ちますし、たとえ書けなかったとしてもこれからも読み続けます!ご自分のペースで更新してください! (2017年11月25日 20時) (レス) id: 67ded28bf1 (このIDを非表示/違反報告)
佳(プロフ) - 伊野尾侑李さん» コメントありがとうございます!題名のことでよろしいでしょうか?題名でしたら、フランス語ですよ(^^♪ (2017年11月25日 0時) (レス) id: 78b4aad582 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:佳 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/ke_i_817
作成日時:2017年10月19日 1時