vous chéri(×in)

If they are together(ybtk×in) ページ40

(tk side)
｢慧、おいで｣

高校に入って同じクラスになって初めてできた親友、薮くんの呼びかけに、可愛らしくちょこちょことやって来たのは、これまた可愛らしい天使だった。


─────────


｢伊野尾くん、これどう？｣
｢ん〜…こっちは？｣
｢お前はこっちじゃね？｣

俺、伊野尾くん、薮くんで駅前のショッピングモールに来ている。

伊野尾くんの体の前に服を合わせると、自分で持っていた服を出しているところに、薮くんが俺の持っている服を指さした。

やっぱりこっちの方が伊野尾くんには似合うよね。

ほんのりとピンク色したセーターをカゴに入れると、伊野尾くんは手に持っていた服を元あった場所に戻している。

｢次は薮の服ね。…これとかはぁ？｣
｢あー、結構好きかも｣
｢似合うねそれ、良いんじゃない？｣
｢…やっぱりこっちは？｣
｢どっちだよ。まぁ、こっちも好きかな｣

藍色のパーカーと、深緑のパーカーを薮くんの前に出して、う〜んと唸っている伊野尾くん。

スタイル良いから、どっちも似合うんだけどね。

｢�睫敕�にはどっち？｣
｢俺？ 俺的には…こっちかなぁ｣

深緑の方を指さすと、すかさず伊野尾くんは、じゃあこっちで決まり！ とカゴに入れている。

薮くんはちょっと呆れながらも嬉しそう。

｢次は�睫擇世福２兇呂海�｣
｢ああっ、俺もたかぎにそれ選ぼうとしてたのに！｣
｢んじゃ、�睫擇呂海譴之茲泙蠅任いい世�｣
｢そっかぁ、そうだね｣

俺の意見は聞かなくていいの？

まぁいいけど。

二人が選んでくれたものだし。

二人が選んだのは、ファーの付いたグレーのアウター。

最近寒いから、これは嬉しいかも。

＊→←Sweet scent and warm body temperature.(ybin)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す