vous chéri(×in)

＊ ページ34

(in side)
｢光〜、大丈夫？｣
｢ん……いの、ちゃん？｣
｢伊野尾くんですよ。体調はどう？｣
｢…まだちょっとダルいかな｣

素直にダルいと言う光の頭を撫でていると、掴まれる手。

寝惚けてるのかと思っていたら、手を引かれて光の方に倒れ込みそうになる。

｢んっ……｣

軽く触れる唇。
柔らかい光の唇。

｢…ちょっと……お前熱あるのに｣
｢いいじゃん…人肌恋しいの｣
｢だからってキスする？｣
｢したくなっちゃったからさ。ダメ？｣

…ダメなわけないでしょ。

仏頂面のまま光の唇に唇を押し付けると、後頭部に回る手。

唇の間から光の舌の熱い舌が入ってくる。

離れようとしても後頭部を押さえられてるし、手も掴まれてて動けない。

｢っ…んぅ……ｯは…｣

やっと離してもらえたけど、体から力が抜けて、くったりと光に寄りかかってしまった。

｢可愛い…伊野尾ちゃん、こっちおいでよ｣
｢…もう……ばか｣

毛布を上げて俺を待っている光の脇に大人しく入ると、優しく抱き締めてくれる。

｢熱、下がるといいね…｣
｢伊野尾ちゃんが隣にいればすぐ下がるよ｣
｢…も、いいから、はやく寝て｣
｢はいはい｣






know everything about you. fin.

wanted to be next to him.(tkin)→←＊

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