vous chéri(×in)

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｢朝から辛かったんじゃないの？ 全く、ずっと我慢して…マネージャー、この後の光の予定は？｣
｢えっと…この打ち合わせだけだから、仕事は入ってないよ｣
｢じゃあ、もう俺と光帰るから、送ってって貰ってもいいですか？｣

突然の伊野尾ちゃんの発言に皆んな動揺を隠せないでいる。

それは俺も同じで。

え、なに、急に帰るって。

｢どうしたの？ 急に帰るなんて言い出して｣
｢光、熱あるから。多分朝からあったのかも｣
｢えっ！ ひか、ちょっと失礼するね｣

知念が光くんのおでこに手を当てると、確かに熱ある、と呟いた。

｢多分まだ出始めだからそこまで高いわけじゃないけど、今夜あたり熱上がると思うから、はやめに休ませようと思って。車、出してもらってもいいですか？｣
｢は、はいっ！｣

慌てて飛び出して行くマネージャー。

伊野尾ちゃんはテキパキと光くんと自分の荷物をまとめ始めてる。

｢ねぇ、なんでひかが熱あるって分かったの？｣

荷物をまとめるのを手伝いながら、不思議そうに尋ねる知念に、伊野尾ちゃんが逆に不思議そうな表情を浮かべる。

｢なんでって…見れば分かるじゃん｣
｢え…｣
｢来た時から隠してたみたいだけど、バレバレ。少し様子見ようと思って放っておいたけど｣

さも当然のように言うから、流石の知念も驚きが隠せていない。

ぐったりしてる光くんをおんぶして、またね〜とのんびりした声で楽屋を出て行く。

残されたメンバーは皆んなは、暫く呆然としていた。

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