vous chéri(×in)

＊ ページ31

｢次からは事前にちゃんと言うから、今日のことは許してくれる？｣
｢ん、っ……今回だけ、許してあげる…｣

まだ小さく嗚咽を漏らしながら泣く慧を抱き上げて教室に入り、自分の席に座りあやす。

俺の首に腕を回して、離れる様子がない。

まぁ、許してくれたからいいかな…？

�睫擇魯縫筌縫笋繁望鵑鬚弔�ながら見つめてくる。

光も、�睫擇領戮卜�って黙ってこっちを見ている。

そろそろ落ち着いたかな？

｢慧、落ち着いた？｣
｢ん…｣
｢後15分くらいで授業始まっちゃうから、そろそろ戻りな？｣
｢こうにぃ…俺のこと、好き？｣

顔を覗き込んで聞けば、小さく頷く。

こうにぃ、自分のこと好きかと慧が聞いてくる場合は不安なとき。

やっぱり置いていったのがまずかったな。

｢もちろん、慧のこと好きだよ。大好き、愛してる…だから、教室、戻りな？ ｣
｢…うん……今日、一緒のお布団ね？｣
｢嗚呼いいよ。俺の部屋おいで｣
｢うん、また、ね？｣
｢後でな｣

慧を下ろして頭を撫でてやると、コクコクと頷いて、光と手を繋いで教室に戻っていった。

｢慧くんと一緒に寝んの？｣
｢まぁ…｣
｢俺だったら無理！ 兄弟と一緒に寝るとか無理！ ……でも慧くんなら全然いいけど｣
｢いくら�睫擇任盞鼎魯瀬瓩�｣
｢…冗談だよ｣

…俺の方が案外寂しがり屋なのかもな。

今日はどうやって寝かしつけようか。

慧の大好きな歌を歌ってやろうかな…。




Lonely beloved brother. fin.

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