vous chéri(×in)

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｢…先輩ってマネージャーですよね…バスケ出来たんですね｣

｢まぁ、少しだけどやってたからねぇ…体力的について行けなくて今はやってないけど｣

｢あ！ 伊野尾くんいた！｣

寂しそうな表情をする伊野尾先輩をジッと見詰めていると、伊野尾先輩を呼ぶ大きな声が体育館内に響いた。

振り向くと、扉の所にバスケ部キャプテンの�睫收菁擇�立っていて、靴を脱ぎ捨ててズカズカとこちらにやって来る。

｢一緒に帰ろって言ったのにどこにもいないから凄い探したんだけど！ カバンもないし、帰っちゃったのかと思ったよ…｣

｢…お前、メール見た？｣

伊野尾先輩に言われて慌てて携帯を探して確認している。

｢ …ぁ、ごめん！ 見てなかった！｣

｢やっぱりね。さてと、帰ろっか｣

バスケットボールを道具倉庫の中に戻し、またも天使の笑顔。

｢…それよりさ、山田は部活戻んなくて良いの？ 薮怒ってんじゃないの？｣

｢あっ！ 忘れてた！ タオルありがとうございました！ さよなら！｣

｢ばいばーい、頑張れよ〜｣

伊野尾先輩の言葉を背中で受け止めて、走ってグラウンドに戻る。

シュート、綺麗だったな…。
なんでバスケやってないんだろ…。

素人が見てても分かる。
あの人は上手い。

スタメンで試合に出ててもいいくらいなのに、勿体ないな。

…今度また、あの綺麗なシュート、見れるといいな。

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