伊野ちゃん、ママなります。13

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裕翔side6


｢あっ、二宮くんからだ｣と、電話を出た山田。
すぐに険しい顔になっていって、良くない話なんだろうと予想がつく。

すると、急にテレビからニュース速報が流れてきて、大きな交差点がうつった。
それを見て、また話しを進める山田。

そこで何となく、伊野ちゃんが巻き込まれることが予想出来た。


電話を切った山田に話を聞くと、やっぱりそこには伊野ちゃんがいたみたいだ。


.........


車が家の前に着いてすぐ、山田は伊野ちゃんに駆け寄った。
大きな怪我はしてないが反応が良くないみたいだ。
さっきも意識を飛ばしちゃったみたいだし

涼介)怪我は軽い打撲くらいなんですよね？

二宮)あぁ。本人もそんなに強く痛がってる様子はなかったけど、もし痛がるようなら病院いって。頭とかはうってないけど、肘と尻が痛いかもな。
あと、一番の問題は精神的なとこだと思う。
さっきも車内で恐怖のせいで意識飛ばしちゃってさ。
俺が交差点で腕を引っ張ったから危機一髪だったけど、何人もぶっ飛ばしながら、自分に向かって走ってくる車は怖かったと思うよ。
そのあとも、あの事故後の光景は最悪だった。精神の方のケアが必要だと思う。

涼介)そーですか...。ありがとうございました。ほんとに二宮くんいなかったら、今頃どーなってたことか、、、。

二宮)助かってよかったよ。もしかしたら俺が事故にあっててもおかしくなかったし。
あっ、これ伊野尾が大切そうに持ってたやつ。代わりに渡しとくな。

裕翔)あれ？これたぶん子供たちに買ったやつだ。

涼介)え？

裕翔)仲直り出来たらいいなって、プレゼント買いに出かけてたから...

花恋)ねぇ、、それってほんと？

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