夢を見たい Side萌 ページ22
「はぁ､ここはナイトレイブンガレッジ。そして私の名前はディア•クロウリーです。」
『ああそうそう！そう言いたかった！！』
「貴方ねぇ…。」
校長さんがため息をつきながら、呆れたように話す。
にしても学校名長くない？
途中で噛みそうだわ。
そう思いながら、私は私の隣を歩くAちゃんの横顔をチラリと伺う。
ニコニコ､ヘラヘラとした可愛らしい笑みを浮かべて校長さんに話しかけている。
…いいな。…いいな？何がいいの、羨ましいの？
わからない…。
…にしてもこの顔やっぱりどこかで…。
ああ､後もう少しという所まで出てきてるのにな。
誰だっけ、どうして思い出せないのだろう。
…まぁいいや。後でじっくり考えよう。
問題はここでもぶりっ子を続けるかどうかだ。
この一連の会話を聞くと､ここが異世界だという可能性はとてつもなく高い。というかほぼ確定と言っていいだろう。
だが“もしも”の事も考えなくてはならない。
…はぁ､気が重い。これも追い追い考えるとしよう。
「…まぁいいでしょう。続きを話しますね。…そしてこの学園に入学できるのは､“闇の鏡”に優秀な魔法士の資質を認められた者のみ。」
「選ばれし者は“扉”を使って世界中からこの学園へ呼び寄せられる。」
「貴方のところにも“扉”を乗せた黒い馬車が迎えにきたはずです。」
『そういえば…。』
Aちゃんも心辺りがあるらしい。
もちろん私にもある。
『“ヒヒーン！”って馬の啼き声聞こえたかも。』
『あ､！そうそう､萌ちゃんは？』
そう言ったAちゃんは、少なくとも私にとっては太陽のように眩しい笑顔だった。
「…私ぃ？」
『うん！あ､ごめん、嫌ならいいんだよ！』
自分でも勢いがありすぎたと自覚しているのか。
Aちゃんの顔は、さっきの笑顔から一変して､私を気遣うような笑みを浮かべた。
「…あ､全然！嫌じゃないよ！それからね､えっとぉ､萌のところもぉ､お馬さんのひひーん！って声聞こえた気がするなぁ〜。」
我ながら名演技。
ぷりぷりとした仕草で､守ってあげたくなるような小柄な体。語彙の伸びた猫撫で声。
これで幾多の男子を堕としてきた。
だが、私はそれでも物足りない。
だって、それは“ぶりっ子”である萌だから。本当の私じゃないから。
…なんて､欲張りすぎるかな。
でも、私はやっぱり“本当”の萌を好きになってくれる人いるかもしれないという僅かな希望を､捨てきれずにいる。
少しぐらい､夢見たっていいよね。
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うちのペット可愛いすぎ(プロフ) - ぽへっとしてる人。さん» だーれも突っ込んでくれなくてですね…。ツッコミありがとございます！お話の展開は遅いけどこれからも頑張ります！ (2月1日 20時) (
レス) id: 147307a21f (このIDを非表示/違反報告)
うちのペット可愛いすぎ(プロフ) - ぽへっとしてる人。さん» ありがとうございます〜！ここだけの話､ゲリヌンティウスの元ネタは母と妹と私の会話なんですよ。［妹「昨日からお腹痛い〜」母「大丈夫？」私「ゲリヌンティウス…。」母「サイテーw」］みたいな会話で。ちょっとこれは使えるのでは？と閃いちゃったのに､ (2月1日 20時) (レス) id: 147307a21f (このIDを非表示/違反報告)
ぽへっとしてる人。 - ゲwリwヌwンwテwィwウwスwww とっても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2月1日 19時) (レス) @page26 id: 904be43d20 (このIDを非表示/違反報告)
テト(プロフ) - ペロペロペロp(((殴 (1月1日 22時) (レス) @page20 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
うちのペット可愛いすぎ(プロフ) - ありがとうございます！そうですね､癖を強くするにはどうしたらいいか…。と考えた結果私と友達の会話を参考にしました⭐︎ペロペロペロペロ。(←すみません) (11月28日 5時) (レス) id: bd2b8b6fd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：特技？フッ､現実逃避だ…！ | 作者ホームページ：ありません
作成日時：2023年8月20日 14時
