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「逃げろ」
伏黒はそこから虎杖を押して回避させるが、自身は避けることができずに天井の崩落に巻き込まれる
ドォン
「伏黒!」
呪霊に鷲掴みにされた伏黒は術式を発動させようとするが、その前に壁に押し付けられ、玉犬が崩れかける
意識が飛びそうになるのをぐっと堪えて虎杖が攻撃の的に入らないよう移動するが、今度はその先で別の壁に叩きつけられ、崩壊した壁から外に放り出される
地面に背中を打ちつけた伏黒は術式を発動させようとするも、フラフラとして焦点が合わない
術式途切れた…くそ、Aは今何やってんだよ…
朦朧とする意識の中、目の前に立つ呪霊を睨みつける
刹那
ゴン
穴が開いた壁から虎杖が飛び出してきて、その拳で呪霊に攻撃を喰らわせたのだ
なんつー馬鹿力!
「大丈夫か!」
「逃げろっつったろ」
「言ってる場合か。今帰ったら夢見悪ぃだろ。それにな」
人を助けろ
「こっちはこっちで面倒くせえ呪がかかってんだわ」
そして攻撃を再開した虎杖。そんな彼を見ながら伏黒は苦い顔をする
駄目だ、オマエがいくら強くても
そして虎杖は拳で地面に叩きつけられる
「呪いは呪いでしか祓えない」
「はやく言ってくんない?」
頭から血を流す虎杖は、呆れたような目で呟く
「何度も逃げろつったろ。Aも戻って来ねえし、今ならまだ間に合う。さっさとしろ、このままだとオマエ死ぬぞ。呪力のねえオマエがいても意味ねーんだよ」
「……」
伏黒の言葉を聞きながら、オマエは死ぬ気じゃねーかと考える虎杖だが、その後すぐに何かを閃いたような顔をする
「なあ、なんであの呪いはあの指狙ってんだ?」
「喰ってより強い呪力を得るためだ」
「なんだあるじゃん、全員助かる方法」
虎杖はポケットに手を突っ込み、何やらゴソゴソとし始める
「あ?」
「俺にジュリョクがあればいいんだろ」
そこで彼の思惑に気づいた伏黒は目を見開き、「なっ」と言って指を喰べようと虎杖を静止しようとした
「馬鹿!!やめろ!!」
ゴクン
彼の必死の叫びは届かず、指を飲み込んだ虎杖
猛毒の特級呪物を飲み込めば死んでしまうことは確実
だが万が一、万が一……!!
静かに佇む虎杖に向かって、呪霊は奇声を発しながら近づいた
刹那
呪霊は、虎杖の右手一振りで祓われた
倒れる呪霊
笑う
「ゲラゲラゲラゲラゲラ」
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鏡華(プロフ) - たぴまろ。さん» お久しぶりです!宜しくです!! (2022年11月28日 14時) (レス) id: 5537b69795 (このIDを非表示/違反報告)
たぴまろ。(プロフ) - ども!たぴまろです!あ、元たぴぴです!ログインしましたー!これからも宜しくお願いします! (2022年10月13日 18時) (レス) id: ca8be486bd (このIDを非表示/違反報告)
鏡華(プロフ) - たぴぴ#呪術廻戦さん» それは良かったです!ありがとうございます、頑張ります! (2022年9月13日 21時) (レス) id: 5537b69795 (このIDを非表示/違反報告)
たぴぴ#呪術廻戦 - 引き続き、更新頑張って!٩(ˊᗜˋ*)و (2022年9月10日 10時) (レス) id: ca8be486bd (このIDを非表示/違反報告)
たぴぴ#呪術廻戦 - お久しぶりです!たぴぴです!あのあと、まるまるんさんとは仲直りしました!誤解だったこともあったので…実はこの前、まるまるんさんに対しての悪口ホムペがあり、ちょっと主と揉めてまして…私も注意したんですけど、悪化したり色々ありまして…今は解決しました! (2022年9月10日 10時) (レス) id: ca8be486bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鏡華 | 作成日時:2022年5月25日 22時