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フゥと一息吐いた伏黒は、すまん、とAに謝る
『ホントだよ。何も返事こないし既読だってつかないから心配したんだからな。しかも学校まで来るのに時間かかりすぎ。ちゃんと私の送った文最後まで読んだ?』
「…読んでない」
『だろうと思った…まぁいいや。で、キミは誰』
そう言って、Aは2人の会話をポカンとした顔で見ているピンク髪の少年_虎杖を指差す
「あ、俺虎杖悠仁。よろしく」
『悠仁ね。私は百目鬼A。こちらこそよろしく』
そうして2人は握手を交わし、伏黒は虎杖に話を振った
「なんで来たと言いたいところだが、良くやった」
「なんで偉そうなの」
『コイツそーゆー奴だから……イテテテテ!!』
「………」
伏黒は彼を差すAの指をへし折らんばかりに力強く握った
虎杖は苦笑いで見守る
「因みにあっちで呪いバクバク喰ってんのは?」
「俺の式神だ。見えてんだな。呪いってのは普通見えねえんだよ。死に際とかこういう特殊な場合では特別だがな」
「あー確かに。俺今まで幽霊とか見たことないしな」
普通に話す虎杖に、今度はAが質問をする
『…怖くないんだ』
「いやまあ怖かったんだけどさ。知ってた?人ってマジで死ぬんだよ」
「は?」
『笑』
予想の斜め上の返答に、少し戸惑う2人ではあるが、なんとなく共感しているようだ
『そんじゃ、あとは恵よろしく』
「あぁ」
負傷者は私が病院に連れておくよ、と言ったAは、『来い』と呟く
すると、どこからともなく二体の鬼が出現した
「わ、鬼だ!」
『そ、鬼。虎杖、そっちの女の子も連れてくからこっち寄越して。あ、それはそうと。虎杖、アンタ早く帰れよな。ただでさえ夜の学校は危ないのに、こんなことがあった後じゃ何が起きるかわからない…取り敢えず私はもう行く。それじゃ』
虎杖に有無を言わさずそう言うとAは二人の生徒を背負った鬼を引き連れて、暗闇へと姿を消した
「…せめて自分が知ってる人くらいは、正しく死んでほしいって思うんだ。まあ自分でもよくわからん」
「…いや」
伏黒は口を開きかけたが、足元に落ちていたモノにあっと気づいた虎杖の声に掻き消される
「これが」
「ああ。特級呪物"両面宿儺"。その一部だ」
「りょうめ…?」
おそらく初めて聞く単語なので復唱しようと試みるもうまく言えない虎杖に、伏黒はさっさと渡せと催促する
そしてその指を渡そうとした瞬間、虎杖の頭上の天井がぐにぃと大きく歪んだ
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鏡華(プロフ) - たぴまろ。さん» お久しぶりです!宜しくです!! (2022年11月28日 14時) (レス) id: 5537b69795 (このIDを非表示/違反報告)
たぴまろ。(プロフ) - ども!たぴまろです!あ、元たぴぴです!ログインしましたー!これからも宜しくお願いします! (2022年10月13日 18時) (レス) id: ca8be486bd (このIDを非表示/違反報告)
鏡華(プロフ) - たぴぴ#呪術廻戦さん» それは良かったです!ありがとうございます、頑張ります! (2022年9月13日 21時) (レス) id: 5537b69795 (このIDを非表示/違反報告)
たぴぴ#呪術廻戦 - 引き続き、更新頑張って!٩(ˊᗜˋ*)و (2022年9月10日 10時) (レス) id: ca8be486bd (このIDを非表示/違反報告)
たぴぴ#呪術廻戦 - お久しぶりです!たぴぴです!あのあと、まるまるんさんとは仲直りしました!誤解だったこともあったので…実はこの前、まるまるんさんに対しての悪口ホムペがあり、ちょっと主と揉めてまして…私も注意したんですけど、悪化したり色々ありまして…今は解決しました! (2022年9月10日 10時) (レス) id: ca8be486bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鏡華 | 作成日時:2022年5月25日 22時