【呪術廻戦】堕ちろ

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熱い







怖い







助けて



















目の前に広がるのは







野原が焼けた後みたいに







殺風景で






人が見当たらない



















地獄



















繋獄術式は、地獄を扱う






だからその強力なものを扱う代償として









毎夜毎夜










本物の地獄の夢を見る










地獄ってね、















怖いんだよ













私に従うことを契約していない鬼は私を見つけると追いかけてきて殺すんだ











痛いの、凄く












見る場所全てに血がこびりついていて













よく人の悲鳴も聞こえる



















私の術式が覚醒したのは5歳の頃









初めて地獄の夢を見た時は飛び起きて、部屋の隅っこで一人で泣いてた










その時の私は奉公先の禪院家で使用人として働いてたから









大丈夫だよ、なんて言って背中を摩ってくれる人はいなかった









なんなら私が泣いてるところを見つけたら「煩い!」って叩いてきたこともあった














…あぁ、また追ってきたよ















早く目覚めてくれないかな、私

















此処じゃ術式なんて使えないから、私はただ走って逃げるしかないんだ















裸足で














白い服を着て



















足を踏み出せばベシャッて飛び散る血溜まり



















逃げる内に白かった服は



















だんだん重く、そして赤黒く染まっていく



















この人はどんな罪を犯したんだろう


















そんなことを思いながら今回も逃げ回る















私は地獄の怖さを知っているから、無闇矢鱈に人を地獄に堕としたりはしない

















だって、本当に怖いんだよ



















でもね、堕とすって決めてる人はいる



















『あ……』



















こうして私は











殺された



















痛いよ



















目を開けた















そして眼前に広がるのは



















やっぱり地獄



















私の部屋の天井が見えたらいいのにって






何度思ったことだろう



















この夢は、私が死ぬまで終わらない

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