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扉を開けば、目の前に広がるのは異様な光景
3人ともその悍ましい姿に驚きを隠せないようである
「??、どうなってんだ!?2階建ての寮の中だよなココ」
「おおお落ち着け!メゾネットよ!!」
「……違ぇよ」
虎杖と釘崎が動揺する中、伏黒は冷静に分析を始める
呪力による生得領域の展開!!
こんな大きなものは初めて見た…!!
そして気づく
「扉は!?」
バッと後ろを振り向くが、そこにあるのは太いパイプばかり
「ドアがなくなってる!!」
「なんで!?今ここから入ってきたわよね!?」
虎杖と釘崎が取り乱し遂には踊り始める中、伏黒は玉犬と何やら話をしている
「大丈夫だ」
踊る2人に声をかける伏黒
「コイツが出入口の匂いを覚えてる」
尻尾を振る玉犬。アラマ〜と目を輝かせる虎杖と釘崎
2人は「グッボーイ」と玉犬を褒め始めた
「わしゃしゃしゃしゃしゃしゃ」
「ジャーキーよ!!ありったけのジャーキーを持ってきて!!」
「緊張感!!」
そんな彼に、虎杖が話しかけた
「やっぱ頼りになるな伏黒は。オマエのおかげで人が助かるし俺も助けられる」
「……」
沈黙する伏黒だったが、すぐに「進もう」と先を急いだ
「そういや百目鬼はいつくるの?」
「先にあっちの任務が終わってから来るらしい」
「忙しいのね」
_____
彼らの前にあるのは無惨な光景。とても形容し難い
その様子に虎杖の顔は強張る
「惨い…」
「3人…でいいんだよな」
伏黒がそう言う脇で、虎杖は被害者の1人の服を探る
そしてその名札には「岡崎正」と書かれていた
虎杖の頭に浮かんだのは先程の母親の言葉
「この遺体持って帰る」
その言葉に「え」と釘崎は言う
「あの人の子供だ。顔はそんなにやられてない。遺体なしで[死にました]じゃ納得できねぇだろ」
虎杖に反論しようと釘崎は「でもっ」と言うが、それを伏黒が止め、虎杖の制服をぐいっと引張った
「あと2人の生死を確認しなきゃならん。その遺体は置いてけ」
「振り返れば来た道がなくなってる。後で戻る余裕はねぇだろ」
「[後にしろ]じゃねぇ、[置いてけ]っつったんだ。ただでさえ助ける気のない人間を、死体になってまで救う気は俺にはない」
伏黒の言葉を聞いて、虎杖は彼の制服の首元をガッと掴む
「どういう意味だ」
「ここは少年院だぞ。呪術師には現場のあらゆる情報が事前に開示される。
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鏡華(プロフ) - たぴまろ。さん» お久しぶりです!宜しくです!! (2022年11月28日 14時) (レス) id: 5537b69795 (このIDを非表示/違反報告)
たぴまろ。(プロフ) - ども!たぴまろです!あ、元たぴぴです!ログインしましたー!これからも宜しくお願いします! (2022年10月13日 18時) (レス) id: ca8be486bd (このIDを非表示/違反報告)
鏡華(プロフ) - たぴぴ#呪術廻戦さん» それは良かったです!ありがとうございます、頑張ります! (2022年9月13日 21時) (レス) id: 5537b69795 (このIDを非表示/違反報告)
たぴぴ#呪術廻戦 - 引き続き、更新頑張って!٩(ˊᗜˋ*)و (2022年9月10日 10時) (レス) id: ca8be486bd (このIDを非表示/違反報告)
たぴぴ#呪術廻戦 - お久しぶりです!たぴぴです!あのあと、まるまるんさんとは仲直りしました!誤解だったこともあったので…実はこの前、まるまるんさんに対しての悪口ホムペがあり、ちょっと主と揉めてまして…私も注意したんですけど、悪化したり色々ありまして…今は解決しました! (2022年9月10日 10時) (レス) id: ca8be486bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鏡華 | 作成日時:2022年5月25日 22時