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「我々の"窓"が呪胎を確認したのが3時間程前
避難誘導9割の時点で現場の判断により施設を閉鎖
《受刑在院者第二宿舎》
5名の在院者が現在もそこに呪胎と共に取り残されており、呪胎が変態を遂げるタイプの場合
特級に相当する呪霊に成ると予想されます」
虎杖、伏黒、釘崎に説明するのは呪術高専補助監督の伊地知潔高である
そして"特級"の言葉を聞いた瞬間、伏黒と釘崎の気が引き締まる。が、
「なぁなぁ、俺特級とかまだイマイチ分かってねぇんだけど」
途端に緩む空気
そして伊地知がバカにも分かるようにと説明していく
特級は、クラスター弾での絨毯爆撃でトントンらしい
「本来呪霊と同等級の術師が任務に当たるんだ。今日の場合だと五条先生とかな」
「でその五条先生は?」
キョロキョロと辺りを見渡す虎杖に、すかさず伏黒が話し出す
「出張中。そもそも高専でプラプラしてていい人材じゃないんだよ」
「この業界は人手不足が常
手に余る任務を請け負うことは多々あります。ただ今回は緊急事態で異常事態です。
絶対に戦わないこと
特級と会敵した時の選択肢は[逃げる]か[死ぬ]かです。
自分の恐怖には素直に従ってください。君たちの任務はあくまで生存者の確認と救出であることを忘れずに」
伊地知が一通り話し合えると、3人の背後から「あの!!」と声が掛かる
「正は…息子は大丈夫なんでしょうか」
おそらく受刑者の母親であろう人の言葉を聞いて、虎杖の顔は歪む
そんな彼の前に立つ伊地知
「何者かによって施設内に毒物が撒かれた可能性があります。現時点でこれ以上のことは申し上げられません」
伊地知のその言葉に「そんな…」と衝撃を受けた母親は涙を流す
「伏黒、釘崎」
虎杖は、涙を流す母親を見て言う
「助けるぞ」
「当然」
「……」
伏黒の沈黙は、肯定と捉えるか否定と捉えるか…
雨は一向に弱まる気配はない
「帳を下ろします。お気をつけて」
「闇より出でて闇より黒く
その穢れを禊ぎ祓え」
途端に広がる闇
「夜になってく!」
初めて見るのか、虎杖はその様子をマジマジと見る
そんな虎杖を、「無知め」と横目で見る釘崎
「"帳"
今回は住宅地が近いからな。外から俺たちを隠す結界だ」
伏黒が説明する
「呪いが近づいたらコイツが教えてくれる」
「行くぞ」
7月だと言うのにまだ梅雨の湿気が抜けきらない雨の中
3人での初の合同任務が、幕を開けようとしていた
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鏡華(プロフ) - たぴまろ。さん» お久しぶりです!宜しくです!! (2022年11月28日 14時) (レス) id: 5537b69795 (このIDを非表示/違反報告)
たぴまろ。(プロフ) - ども!たぴまろです!あ、元たぴぴです!ログインしましたー!これからも宜しくお願いします! (2022年10月13日 18時) (レス) id: ca8be486bd (このIDを非表示/違反報告)
鏡華(プロフ) - たぴぴ#呪術廻戦さん» それは良かったです!ありがとうございます、頑張ります! (2022年9月13日 21時) (レス) id: 5537b69795 (このIDを非表示/違反報告)
たぴぴ#呪術廻戦 - 引き続き、更新頑張って!٩(ˊᗜˋ*)و (2022年9月10日 10時) (レス) id: ca8be486bd (このIDを非表示/違反報告)
たぴぴ#呪術廻戦 - お久しぶりです!たぴぴです!あのあと、まるまるんさんとは仲直りしました!誤解だったこともあったので…実はこの前、まるまるんさんに対しての悪口ホムペがあり、ちょっと主と揉めてまして…私も注意したんですけど、悪化したり色々ありまして…今は解決しました! (2022年9月10日 10時) (レス) id: ca8be486bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鏡華 | 作成日時:2022年5月25日 22時