立ち入り禁止

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「Aさんはきっと大丈夫だよ」

俺は無意識にそう言っていた

「…え？奏太兄どうしてそう思うの？」

そうか…あのこと言ってなかったのか

俺がAさんに閉じ込められたとき



「あれ？ここは…」

あまりにもさっきいた所と違っていたので混乱していると

「奏太君…助けに来てくれたんだね？」

「結菜のお兄さん…ありがとうございます」

「ぶつかった人よね？…もしかして、魁斗の友達？」

安心したのか皆安堵の表情だった

悪いのだが安心する状況じゃない

そう思っていると…

「…」

彼女が現れた

しかも何だか優しいというか雰囲気が全然違う

何も言わずにスっと横切ろうとしたときに

「…ありがとう」

一言残して消えて行った


「そんなことが…」

「でも、本当に皆無事でよかった」

分かれ道にさしかかると

「じゃあね…結菜、よっしーまた、明日」

愛実ちゃんは手を降りながら帰っていった

「じゃあ俺等も行くわ」

「奏太…明日の課題忘れるなよ？」

聞きたくないことを言い残して二人は行ってしまった。

「では、ここで失礼するよ」

「さよなら、奏太さん…またな結菜」

親子仲良く帰っていった

「さぁ、帰ろう？

お母さんもお父さんも待ってるよ!!」

久々に手を繋いで帰った


俺には帰るところも家族もいる


この事件があってこの幸せが崩れてしまったら…なんて不安になる


でも、未来は分からないだから、俺達は毎日を大切にすごす事が大事なんだと分かった



「「ただいま!!」」


家に二つの声が響いた。





＊See you again＊

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