立ち入り禁止

立ち入り禁止 9 ページ38

指したのは制服を着ている女子高生

どうやら、彼女の家族が経営していたホテルなんだろう

「夢で追いかけてきたのはこの人だ…名前は」

Aとかかれていた

「…こんな事ってあるんだな」

哲さんはある写メを見せてくれた

そこには、紀さんと古いノートがうつっていた

とても綺麗な字で‘A’と記載されていた。

「もしかして、一つに繋がっているのかもしれませんね

バラバラだと思っていましたが…」

「あぁ…重要人物は‘A’ってことだな」

カタカタとまだ調べ続けている魁斗さんの手が止まった

「哲さん…Aさんは近道のさい土砂に巻き込まれて亡くなったんですよね？」

静かな声で聞いた

「あぁ…」

「そして、まだ遺体は発見されてない？そうですよね？」

その表情は段々と焦りがあらわになってきた

「これは、俺の憶測ですが…もし、消えた人たちが彼女…Aさんの所にいるとしたら？

紀さんの場合は、魂だけとして」

ちょ…ちょっと待って！

「何の為に…？」

「彼女は自分のまだ見つからない身体を俺達に探させたいのでは？

奏太に言ったんだよな？

君も私の事を調べてくれるからいいかって…」

俺達に…遺体を？

でも、無理がある

だって、警察とか捜索して見つからないのなら俺等が見つけられる筈ない

どうすれば…いいんだよ

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