戦いの果てには何がある…『ダンボール戦機ウォーズ』 (ページ9)

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戦場に降りた日７ページ9

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ｱﾗﾀ｢すげえ…｣

A｢ヒカル瀬名君、あれ見て！｣

ｱﾗﾀ｢あっ！これって…まさか｣

Aの指を指す方向を辿っていけば下には地図によくある日本が見えていた。

美都｢気がついたようね。ここの地形は地球上のものと全く同じ。｣

《各システム稼働チェック完了ウォータイム開始まで１８０秒》

ｱﾗﾀ｢あ… 車が走ってる!?｣

美都｢ええ。ここに存在するオブジェクトは現実世界と同じ機能を持っている。｣

ﾋｶﾙ｢だから… セカンドワールド。第２の世界｣

ｱﾗﾀ｢なるほど｣

A｢なんだかどっちが本当なのかいつかわかんなくなっちゃいそう。｣

美都｢太陽光シミュレーションにより時間傾向表さらに天候も変化させられるようなっているわ。｣

A｢天候も変えられちゃうなんてすごい！｣

《ウォータイム開始まであと２０秒全プレイヤーは戦闘の開始に備えてください。》

３回目のアナウンスが鳴り響くと同時にサイレンのベルがセカンドワールド内に大きく鳴り響いた。

ｱﾗﾀ｢あ… ＬＢＸ｣

《５･･･４･･･３･･･２･･･１

ウォータイム開始！》

バンッ
バンッ

ドガアンッ
ザシュッ

ザバッ
ぶんっ

ウォータイムが開始した瞬間無作為に銃の音や爆発音がセカンドワールド内全部に聞こえた。ハイレベルすぎる戦いにAたちは驚いていた。

ﾋｶﾙ｢かなりハイレベルだでもなぜ？｣

美都｢現実と同じ地形の大規模ジオラマでバトルを行うのはなぜか。そう言う質問かしら｣

ﾋｶﾙ｢はい｣

美都｢これが世界戦争のシミュレーションだから｣

『!?』

美都｢ここでは世界中の国々の軍事力をＬＢＸの数と性能に置き換えて戦闘のシミュレーションが行われている。

つまりこれはＬＢＸによる二次戦争。保有する資源。技術力他国との同盟関係。

それら様々なデータが仮想国の戦力に反映されているわ。

もし現実世界で戦争が起こったらどうなるのか。それを知るために｣

ﾋｶﾙ｢戦争の影響による世界状勢の変化を分析するわけですか。｣

美都｢そんなところね。でももう１つ大きな役割がある｣

A｢役割ってなんですか？｣

美都｢世界平和の維持よ。

世界には他国と緊張状態にある国々が数多く存在している。

起こる可能性のある戦争の結果を知ることができればその防止に役立つ。

国連統合政府が推進するエクスペリメント･リアリズム･プロジェクト。ＥＲＰと呼ばれる計画よ。｣

ｱﾗﾀ｢そんな計画が｣