この手を離すな【銀魂】4

睨めっこ ページ23

神「は？神威と？」


「偶然だったんだけどね、
びっくりしちゃった！そっくりだね」


新「そ、それでAさん、
何ともなかったんですか！？え！？
つ、連れ去られそうになったとか！」


「あー、一緒に行こうとは言われたけど
普通に断ったら、またねって」


新「いや、そのまたね、は
今度は連れ去るねって意味ですよ！？
ちょ、大丈夫なんですか！？」


神「そうアル！
あいつの言う事、信じちゃダメネ！」


沖「だから、お前がバカ兄貴に伝えとけ。
今度、Aに近付いたら
地球のお巡りがしょっぴいてやらぁ。
ほんっとにバカ兄妹のせいで、
一日中、気分が悪い」


神「っは、神威にAを
取られそうになったのがそんなに悔しいアルか。
自分が無力だって、やっと気付いたネ」


沖「お前、今すぐ表でろぃ」



買い出しに出る、わたしを呼び止め
なぜだか、イライラしている総悟さんは
手伝いだって言っとけ、とついて来て。
スーパーでお一人様ひとつの
トイレットペーパーを買っていた、
新八くんと神楽ちゃんに逢った。



新「はぁ、また始まった、あのふたり。
とにかく春雨は宇宙海賊です。
あの鬼兵隊とも繋がっているし
関わらない方が身の為ですよ」


「うん、気をつけるね。
えと…今日、銀時さんは…？」


新「ああ、銀さんなら一人で
依頼を受けたからって、仕事に出ましたよ。
ガキの僕らには任せられないとか何とか」


「そうなんだ…危ないお仕事もしたりするの？」


新「え？まぁ、何でも屋なんで
危ない目にもあったりしましたが
大丈夫ですよ、ああ見えて
ほんとに強いですから、銀さんは」



新八くんは話しながら、
とても自慢気だった。
仕方ない人なんですけどね、
なんて笑ってはいるけれど
新八くんも銀時さんの何かに
強く惹かれた一人なんだろう。



「…逢いたかったな」


新「えっっ！？？えと、それは
ぎ、銀さんに…ですか？」


「うん…、お忙しいのは
分かってるんだけどね」


新「……ぎ、銀さん、
そんなの聞いたら
尻尾振って、帰って来ますよ…」


「え？尻尾？」


新「あ！いえ！何でもないです！
今度のおやすみにでもまた、
遊んであげてください！
銀さんもAさんに逢いたがってましたから」


「ほ、ほんと？」


神「もちろんネ！いつもいつも、
Aに逢いたいって嘆い、」


沖「てめぇ、何しかとしてんだごら。
さっさと睨めっこの続きだごら」


新「睨めっこしてたんかい！
もう、ほら行くよ！神楽ちゃん」

御察しの通り : 沖田→←名前

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