この手を離すな【銀魂】2

特別対策 : 土方 ページ42

がらっっ



山「あ！副長！」


近「トシ、遅かったな」


沖「会議すっから、集まれって
言ったのはお前だろ、土方ぁー。
遅刻は切腹じゃなかったのか、土方ぁー」



広間で騒つく隊士を睨み付け、黙らせる。
総悟だけがまだブツくさ言ってるが…、
近藤さんの横に座り、声を上げる。



土「いいか、お前ら。
これから何があっても会議中、
俺がいいと言うまで言葉を発するな。
発した時点で切腹だ。分かったか」


山「え、それどういう意味、」


土「よし、山崎切腹」


山「ええぇぇっ！？もう始まってるんですか！？」


土「ふざけてんじゃねえんだ。
いいか。何が起こってもだぞ」



俺が再度、立ち上がり
襖へと向かう。
隊士たちが訝しげに、
口をへの字にして俺を眼で追う。



がら…



土「入れ」


「……はい」


隊「！！！？？？」



おずおずと入る、Aの姿に
眼を丸くする隊士ども。
あの総悟でさえ、声に出せねえようで。



土「ここに座れ。
………よし、お前ら
今日から女中として働く、
Aだ」


「初めまして。
今日からお世話になります」


土「何人かは知ってると思うが、
四辻事件で保護していた被害者だ。
退院を期に、保護という名目で
女中として働いて貰う。
お前らも知っての通り、
真選組は今後も変わらず、女人禁制。
事件被害者であり、保護下に置く
必要のあるAだからの特別対策だ。
顔面緩ませているそこのアホを始め、
てめぇらがトチ狂ったことをしたら
俺がその首叩っ斬る。いいな」


近「ト、トシぃ？」


土「なんだ、近藤さん」


近「も、もう話してもいいのかな？」


土「ああ。近藤さんなら、」


隊「うおおぉぉぉぉ！！
超絶若い別嬪来たああぁぁぁぁ！」


山「ほほほほほ本気ですか、副長！！？
まさか、Aさんをじょ、女中にぃ！？」


沖「たまにはいい選択するじゃねぇですかい」


土「てめぇら、待っ、うるせえ！
つうか、総悟は何で黒い笑み浮かべてんだ！
まだ話は終わってな、」


近「Aちゃんね？
俺、真選組局長
近藤勲！よろしくね！！」


「あ、局長さん！よろしくお願いします！」


隊「ああ！何手握ってんですか！局長！
抜け駆け、ズリぃですよ！」


沖「モブ共は引っ込んでろ。
よう、A。久々でさぁ。
俺は一番隊隊長、沖田総悟でさぁ」


「あなたは！平太を助けてくれた…！
沖田さん！」


山「お、俺！監察の山崎！山崎退です！」


土「…ってめぇら、全員切腹だごらぁ！！」

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