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初めて ページ33

団「ちょっと、ほんとだったよ!
銀さんが、銀さんが
可愛い子ちゃん、連れてきたよ!!」


銀「は?何?」


新「なんか、皆ざわざわしてますね‥」


神「さっきから、町の奴らが
団子屋に集まってきてるネ」


団「いやね!さっき、噂で回ってきたんだよ!
銀さんがすっごい可愛い子連れて歩いてるって!」


銀「なんで本人より、噂回る方が早ぇんだよ!!
まぁ…確かに、噂になっちまうレベルだけどよ」


「賑やかですねぇ」


新「蚊帳の外みたいな顔してますけど、
Aさんのことですからね!?」


「わたしが何?」


神「天然アルか?」


「天然?」


八「ちょっと、銀さん!
こんな美人さん、どこで掴まえたのよ!?」


銀「どこでって…、
何で八百屋のオヤジが団子屋にいんだよ!
八百屋、かぶき町の端っこだろうが!!
またずんぐりむっくり嫁に怒鳴られっぞ!」



着替え終わった銀時さん達と
約束のお団子屋さんに来た。
かぶき町はわたしが思っていたより、
本当に賑やかな町で人がたくさん居た。
皆、楽しそうで明るくて
そして、
皆、銀時さんに声を掛ける。



お「おおぅ、噂はほんとだったな!
相手が銀さんだから、どうせ
嘘だろうと思って来てみたら…」


銀「てめ、それどういう意味だ、おでん屋ぁ!!」


新「Aさん、こっちで
先にお団子頼んじゃいましょう」


「あ、うん!」


神「完全に見世物になっちゃったアルな」


「でもすごい人気なのね…」


神「自分で言うアルか」


「え?銀時さんのことよ?」


新「銀さんですか?」



わたしは新八くんが案内してくれた、
店の奥の椅子に腰掛け
入り口でいろんな人と話してる、
銀時さんを見つめる。



「万事屋さんから、ここに来る間で
銀時さん、何人にも声を掛けられていたし
今だって、あんなに人が集まって…」


神「いや、だからその理由、お前アル」


新「まぁ、職業柄、
町内の人と仕事することが多いですからね。
それに銀さんは誰にでもあんな感じなんで…、
人気者と言うか、顔が広いと言うか‥」


神「ぐうたら野郎だけど、やる時はやる男アル!
一年に一回くらいの頻度だけどナ!」



神楽ちゃんは自分のことのように胸を張り、
新八くんもそう言いながら
とても嬉しそうだ。



わたしはそんな3人を見て、
不思議と胸の奥が温かくなった。



こんな気分になるのは、初めてだ。

噂 : 銀時→←フル装備 : 銀時



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作者名:美雨 | 作成日時:2019年2月27日 23時

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