ひみつ ページ6
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昨日ショッピが嬉しいこと言ってくれたから、今日は早く来た。わたし すごい。
授業中もニヤニヤしてたらしく、ショッピから「優里、顔…」と注意され、笑われてしまった。
昼、私は友達と食べる。一応名前も言っとく、茜ちゃんって子が友達。
ショッピはというと、あいちゃんと食べて『別れたい』と言う予定らしい。
「優里のこと置いてっちゃうよ！いいんですね！？」
「いいわけじゃない…………あ、ちょっと先行ってて」
「？ おーけー。ってか優里が私のこと放っておくんじゃーん！」
「違うよ。なんかね、したいことがあって」
「へぇー(？)」
茜ちゃんに先に行ってもらったのは、前方にあいちゃんとそのお友達を見つけたからだ。
バレないようにこっそり近くに隠れて、するつもりはなかったけど盗み聞きをした。だってもしかしたらショッピのことかもしれないし。
しばらく聞いてたら、あいちゃんは衝撃的な発言をした。
「例の彼氏とは上手くいってる？」
「うーん……。キスもまだなんだよねぇ。だから今日の昼は一緒食べるから、そのとき頑張ってみようかな？」
「へー！頑張りなよ？」
「わかってる〜」
ふふ、と幸せそうに笑ってるあいちゃんが言ったのは今日の昼、だからこれから。
私は直感的に、何も考えずに走った。ショッピにこのことを知らせたかったから。ショッピはいつもどこで食べてたっけ、どこに行ってたっけ、頭の中がぐるぐるする。
連絡を入れても既読つかないし、もうあいちゃんと会ったのかもしれない。
そう考えたら足が重くなって、だんだん走れなくなって、疲れた。
会ってるなら探す意味なんてないし、むしろショッピにとっては迷惑かもしれない。もしかしたら別れることを言えてるかもだから、今私がショッピの邪魔をしたらだめだ。
「茜ちゃん、待ってるよね」
来た道を戻り、茜ちゃんのいる場所に足を運んだ。
諦めたんじゃない、疲れただけ。
なんか、一気にテンション下がっちゃったな。
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作者名：かえち
| 作成日時：2019年7月1日 17時
