story1-2 ページ8
友達に近づいた。
そう、友達とはまだ言えないけどただの常連客よりは一歩進んでるような気がするくらい。
でもそれも悪くはない。
なんだかちょっとゆっくりと恋を始めていた。
いや、まだ恋とは分かっていなかったし、そもそも日本で恋をするなんて思っていなかったんだ。
だって仕事のために来てるんだから。
ま、君には嘘をついてるけど。
で、
「ジュンス君、今日学校は？」
「あ、えっとぉ。。。」
「ズル休み？」
「いやいや、お昼ご飯の後から？」
「午後から」
「え？」
「午後からっていうの」
「あー、分かった♪」
持っていた本を棚に並べながら僕と小声でおしゃべりをしてくれるようになってもう2か月。
そろそろ嘘をついたことを白状する頃合いかな？
それに言い方を少し変えたら満更嘘とは言えないし。
問題は言い方だ。
「よ、ジュンス」
「えっ？」
いきなり後ろから腕を回してくるって事は。。。
「ユチョナ」
「随分遠くまで歩いて来てんな」
「いや、ユチョニだってなんでこんなとこまで」
ここのカフェまでは歩いて20分。
そんなに遠くはないけど、ユチョンには遠いはずだ。
ユチョンが20分歩くなんて奇跡っていうか、クララが立ったくらいっていうか、青天の霹靂っていうか。。。
「なんだよ、その顔は」
そういうと僕の隣の椅子をガタガタと引き出して座った。
「いや、帰り雨が降るんじゃないかって」
「そう？いい天気だったよ」
「そうじゃなくって。。」
「お前、何でここにいるの？」
「え？///ユ、ユチョニはなんでいるのさ」
「え？俺？えっとぉ、あ、いた！Aちゃん！」
「えっ！？」
AちゃんってAちゃん？
「ユチョンさん？え？ジュンス君とお友達なの？」
あ、ヤバイ。
「同じメンバーだよ」
「メンバー。。」
「え？ユチョナ、どこまで話してるのさ」
僕は焦ってユチョンの耳元にくっつくようにして言った。
「なんだよ」
嫌な顔をして僕から少し躰を離した。
「あ、あの。。」
「留学生じゃ。。」
「「ない」」
「あ、なるほど。。」
君はすっと後ろを向くとまた棚に本を並べ始めた。
「ご、ごめんね？あ、あのっ僕、嘘つく気じゃなくって」
「嘘って？」
ユチョニがのんきな口調で僕の話に割り込む。
「今いいじゃん、」
「えー、聞きたいし」
ユチョンが長いまつげをパチパチしながらからかうように僕を見る。
あー、もうホントに今ユチョンにかまってる場合じゃないんだって。。
story1-3 ユチョンの話→←story1 ジュンスの話 9月7日更新
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yuna(プロフ) - ファントムさん» ただいま戻りました！ありがとうございます。私もアイノカタチに思い入れがあって続編を書きたいんですが中々思うようにいきませんね。とにかくこれと書きかけのものを終わらせるのが目標です！よろしくお願いします!(^^)! (2019年9月7日 23時) (
レス) id: 631424b5d2 (このIDを非表示/違反報告)
ファントム(プロフ) - お帰りなさい。アイノカタチは私がウラツクにハマったキッカケのお話でした。泣きながら読んでました。またyunaさんのお話を読めるのが嬉しいです。無理なく更新して下さいね。 (2019年8月31日 2時) (レス) id: 3983c3a52d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuna
| 作者ホームページ：http://blog.goo.ne.jp/kecyabulnts
作成日時：2019年8月30日 21時
