episode-33 誓約書〜YOU ページ33
朝、目が覚めるともう彼はいなかった。
部屋には小さな灯りが点いたまま。
起き上って、まず着替えようとカメラのない部屋に入るとベッドを使った形跡があった。
「ここで寝たんだ」
どおりで腕も痛くない。
眠った時だって、腕にS字にカーブした首を沿わせるように眠っていて、重みすら感じなかった。
「イイ子なんだか、イヤな奴なんだか。。」
どっちかって言うと、『悪い男』かな?
ヌナをこんなに翻弄するなんてね。
あの時も、私を呼び出してどんな話をしたかったんだろう?
そして、あの寒い初雪の降った夜に待ちぼうけを食わせて、なんで怒ってるんだろう?
私だって怒りたい。
あの日から年をまたいで風邪を引いちゃって、あの年はクリスマスもお正月もなかったんだから。。。
その日、彼は12時過ぎに帰って来た。
「おかえりなさい」
「。。まだ、起きてたの?」
「昼寝したから」
ソファーに二人で並んで座った。
「ご飯は?」
「食べてきた」
「疲れたでしょ、お風呂に入って寝たら?」
「誘ってる?」
「まさか」
「じゃあ、もう少し座らせといて」
彼は本当に疲れてるらしくて、大きくため息をついた。
「。。。お風呂に入ったの?」
「ええ」
「いいなぁ、自動ボディーシャンプー機なんて発明されないかなぁ」
なに、それ?
ドラえもんか!?
「ヌナ、今、笑ったろ?」
「え?ううん」
「ウソだ。しかも、バカにした笑いだった」
こういうとこだけ、やたらと勘がいい。。。
「あ、そうだっ」
「話を誤魔化した。。。」
「いいからっ、ほら、これ」
差し出したのは白い封筒。
「あ、またこれか」
「ね、ハイ余計なこと考えないで読んで」
「ヌナが読んで聞かせて、もう目も開けられない」
彼はそう言うとゴロンと私の膝に頭を置くように横になった。
「な、な、何してるのっ!?」
「夫婦でしょ」
「そ、そうだけど」
「昨日、署名したし」
「。。。そうだけど」
「いいから、読んで」
「。。。はい」
封筒からいつものように紙を取り出す。
「『二人の約束事を決めよう』だって」
「約束事?」
「誓約書って事?」
「ふ〜ん、結婚ってメンドクサイね」
「でも、こういう事をちゃんと初めに決めなくちゃ、後で揉めたりするんじゃないの?」
「そんな事、決めなくていいくらい信じあった夫婦でいいじゃんね?」
返事を求めるというわけでもなく、彼がそう言った。
そうね、そう思う。
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革ベルト
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ゆん - 大好きなこのお話し…もう何度も読み返しました。ユチョンが大変な今、また読みたいと思ってここに来ました…ユチョンふぁいてぃん！！ (2019年4月28日 1時) (
レス) id: f2f67649b6 (このIDを非表示/違反報告)
yuna(プロフ) - 裕さん☆暑いですね＾＾；暑過ぎて、何も思い浮かびませんTT今日はジェジュのドラマでも見て妄想し直します（＞_＜） (2011年8月3日 17時) (レス) id: 760ce3aacf (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ぬぉっ！ジェジュ♪スキンシップ禁止にしないでぇ〜(>_<)もっとして♪ (2011年8月2日 22時) (レス) id: 77790d251e (このIDを非表示/違反報告)
yuna(プロフ) - 裕さん☆ここまでの甘い経験がないので妄想を絞り出しても、あんまりリアルじゃないですね＾＾；でも、ジェジュに翻弄されてみたいっ！ (2011年8月2日 22時) (レス) id: 760ce3aacf (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - おぉっ！来ましたジェジュン♪きゃーっ/// (2011年8月2日 13時) (レス) id: 77790d251e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuna☆
| 作者ホームページ：http://blog.goo.ne.jp/kecyabulnt
作成日時：2011年7月20日 0時
