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ある日の放課後。
この日も陸上部の終わりを待ち、てつやと一緒に帰る約束をしていた。
外も暗くなり、部活も終わって外は人が少なくなっていた。
[あれ一年の佐藤Aちゃんじゃない?]
〈うわ、そうじゃん!
どうしたの?こんなとこで。〉
陸上部では見かけたことない人達。
おそらく他の運動部だろう。
『いや、友達を待ってて、、』
明らかにチャラそうで、この場をどうやって切り抜けようと考える。
[じゃあ友達来るまで俺らと話そうよ!]
〈もう暗いし、学校だけど危ないし。〉
いや、あなたたちみたいな人が危ないし。
なんて、言えるわけもなく。
嫌だなー、どうしよう。
ゆ「どうしたの?」
振り向くと、めちゃくちゃ怖い顔をしたゆめまるくん。
〈陸上部の一年じゃん。〉
ゆ「お疲れ様です、、」
[もしかしてAちゃんの友達ってお前?]
なんでわたしがここに居るんだろうと思ってるはず。
でも助けて欲しくて、ゆめまるくんを見つめた。
ゆ「そうです。あんまり近付かないでもらってもいいですか?」
そう言って、わたしの腕を引っ張った。
『え??』
わたしを背中に隠してくれたのだ。
ゆ「あんまり後輩にむやみに声かけるのやめたほうがいいですよ。」
[は?お前喧嘩売ってんの?]
〈陸上部でちょっと有名だからって調子乗るなよ。〉
今にも近付いてきそうな先輩たちにビビることなく正論をぶつけるゆめまるくん。
ゆ「そちらこそちょっと有名だからって調子乗るのやめたほうがいいですよ。」
〈は?〉
先生「お前らどうした?」
そこに現れた生徒指導の先生。
〈あー、いやなんでもないです。〉
先生「お前ら早く帰れよ!」
[はーい!]
そう言って、先輩達は帰って行った。
先生「お前らもな。」
ゆ「はーい。あとてつやだけなんで。」
先生も去って行った。
『あの、、ありがとう!助けてくれて。』
ゆ「どういたしまして。
てつや待ってるんだよね?」
『あ、うん。一緒に帰る約束してて。』
わたしに目を合わせずに、まっすぐ向いて話すゆめまるくん。
ゆ「男好き、、かと思ってた。」
『え??』
ゆ「いつも柴田ってやつといるし、よく男子に告白されてるって聞いてたから。」
『待って!違う!!!』
これは聞き捨てならない言葉だ。
ゆ「さっきの反応見て分かったよ。笑」
そう言って笑ってこっちを向いてくれた。
ゆ「てつや来るまで話そう。
Aちゃんのこと、知りたくなった。」
この日をきっかけにゆめまると仲良くなった。
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みさ(プロフ) - 常夏さん» ありがとうございます!是非また読んでください(^0^) (2020年11月3日 22時) (レス) id: a016f54757 (このIDを非表示/違反報告)
常夏(プロフ) - あの、、お話がめちゃくちゃタイプです!!! 3も楽しみにしてます! (2020年11月1日 18時) (レス) id: 3853130063 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - みややさん» ありがとうございます(^o^) (2020年8月25日 0時) (レス) id: 296813daeb (このIDを非表示/違反報告)
みやや - ありがとうございます!!!楽しみにしてますね(*´ー`*) (2020年8月24日 7時) (レス) id: fc7e16ebd2 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - みややさん» コメントありがとうございます!2のお話が全部公開されましたら、3も公開する予定です!是非楽しみに待っていただけたら嬉しいです(^o^) (2020年8月22日 0時) (レス) id: 296813daeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みさ | 作成日時:2020年5月16日 10時