東海オンエアのひめ２

としみつ、はぴば！ ページ17

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(としみつ)


今日は俺の誕生日だ。
そろそろスタジオに行くか、と準備してるとLINEの通知が鳴った。

開くと、Aからだ。

“誕生日プレゼントだ！急いでポストに向かいたまえ！”


と「だる。笑」

相変わらず、しょうもないこと考えつくんだな。笑
高3の頃、靴箱にあった靴をゴミ箱に捨てられてかわりにお菓子が詰め込まれてた時の事を思い出す。


マンションのエントランスに向かうと、人は誰もいない。
多分、先にスタジオに向かったんだろう。

俺の部屋のポストを見ると、溢れかえるお菓子たち。
ほんと成長しないな、あいつ。笑


記念に写真を撮った。
あとでTwitterに載せてやろ。

ポストを開くと、バサバサと落ちるお菓子。

「プロ野球チップスやん。笑」


お菓子の内容も高3の頃と全く一緒で笑うしかない。笑

Aに電話をかけた。


『もしもし？』

「お前、さすがにこれはやり過ぎだろ。笑」

『え、ちょうど9年前を思い出して懐かしくない？笑』

「いや、ていうか持って上がれんこれ。笑」

『ちゃんとエコバッグ入れておいたよ。笑』

一番下に夏グッズのトートバッグがあった。

「いや、これエコバッグじゃなくてトートバッグな！笑」

『あー、ごめん。』

「てか、用意周到かよ。笑」

『ふふ、すごいでしょ。笑』

お菓子をバッグに詰めながら話しを続ける。


『今日、彼女と会うの？』

「うん、そう。」

『アルバム作る手間省けるから、このまま結婚してくれん？笑』

「そんなんまだ分からんわ。笑」

『ほら、わたしの為にさ。笑』

「なんでお前の為に結婚しんといけんの。笑」

『ふふ、でもとしみつには素敵な人と結婚して欲しいな。』

「なに？お前改まって。笑」

『、、、、、』


急に無言になったA。
何かあったんじゃないかと不安になる。

「おい！A？」

『うしろ！』

そう言われて振り返ると、

「うわ！お前いんのかよ！」

『えへへ。』

何か企んでいるな、この顔は。


『ね、誕生日なんだしスタジオまで送って♡』

まじ意味分からん、こいつ。笑


「しょうがないな。準備するから待ってて。」

『やったー！！！』

そう言って、後ろにちょこちょこ付いてくるA。
まじ子犬みてえ。


これからもこいつは、予想外の祝い方をして俺を笑わせてくれるんだろうな、、笑


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