【名探偵コナン】元FBI捜査官、日本で色々大変だってさ【男主】

７５ ページ30

ー





横「密室殺人、ですか…」




コ「うん！入り口の扉は石栗さんの体で塞がってるし…窓も全部鍵がかかってたんだよね？Aおにーさん！」




『うん。そこの窓も俺が開けるまで閉まってたし、扉も安室さんが鍵開けたし…』





横「なるほど…で、貴方が石栗さんとこの部屋に居たと。」






うーん、と唸りながら俺の全身を舐めるように見るこの刑事は横溝と言うらしい。あれ、どっかで見たようなーーーー





コ「この刑事、この前の魚釣りの時の刑事と兄弟なんだよ」




『やっぱり。既視感あると思った』





俺の考えを見透かしてかコナンがこっそり教えてくれた





横「それで、桜井さんはどうしてここに？」




『…ちょっと横になりたくて寝れる所ないかうろうろしてたんだ。そうしたら石栗さんに会って、俺の部屋で良ければって…部屋に入ってからはすぐに寝ちゃったし、どうやって亡くなったかまでは…』




横「貴方が殺害してしまった、と言う線は…」




『初めての場所で初対面のやつなんで殺そうと思うんだよ…』




横「ですよね……ん？遺体の下にテニスラケットが…何かにぶつけて傷が着いてますね。この棚にも傷がありますし、ラケットをぶつけた時に壺が落ちてきて、もがいた後にここで息絶えたと考えた方が…」





『いや、血は乾いてるからそれはないと思うけど』




コ「ボクも確認したけどAさんと同意見だよ」




横「え？…っ、確かに…乾ききっている」




安「Aさん…よくそこまで確認していましたね…」




『え？あ、あぁ…ミステリー小説とかよく読むから…その知識かなぁ』






あっぶねー…！この場に安室さんいるの忘れていつもみたいに口挟んじまった！！驚いた顔でそう言った安室さんはじぃーっと俺を観察する。「そうですか」って納得のいかない顔で言われちゃう始末だし、今日は大人しくしておこう…







横「どうやって壺が落ちてきたんだ…」



コ「それはまだわからないけど…それをやったのは石栗さんと一緒に来てて、今扉の前にいるあの3人の中の誰かだって事は間違いないよ！」




横「え…」




コ「って、小五郎おじさんならそう言うと思うよ！」




横「おお！やはり毛利さんもここにいらしてるんだね！しかし、この部屋は暑いですね…」





『寝る前はクーラー着いてたんですけど、起きたら止まってましたねぇ』




横「なるほど…」




コ「テーブルの上のアイスケーキも溶けちゃってるね」

７６→←７４

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す