【名探偵コナン】元FBI捜査官、日本で色々大変だってさ【男主】

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蘭「Aさん、すみません！ありがとうございましたっ」




『いえいえ…じゃーね』







夕飯も食べ終わって少しした頃に蘭ちゃんがコナンを迎えに来て二人は帰って行った。閉店間際でもあって店内に客は俺以外居なくなった。





『長居しちゃってすみません。帰りますね』




安「…Aさん、まだお腹に余裕ありますか？」




『え？あるけど…』





会計してもらおうと席を立ったんだけど急にそう言われ立ち尽くす






安「良かった！もし良ければ新作のケーキを試食してもらえませんか？」




『時間いいんですか？』




安「はい！もう閉める予定ですので！締め作業してる間に試食してみて下さい！」






そう言いながら安室さんは俺の返事も待たずにポアロの看板をCLOSEに変えた。断る理由もないからまた座り直したんだけど…よく考えたら最後に会った時めちゃくちゃ疑われてたんだよな俺。これもなんかの罠か？







安「どうぞ！素直な感想をお聞かせください」




『じゃあ、頂きます』





安室さんが新しく作ったらしいこのタルトは色とりどりのフルーツが乗っている。締め作業するとか言いながら目の前でニコニコしている安室さんに見られつつケーキにフォークを刺した






『あ、美味い…』




安「良かったです！」






タルト生地はサクサクしつつも程よい硬さで、フルーツと中にあるカスタードがマッチしてめちゃくちゃ美味かった。






安「ふふ…」





『…なに』




安「Aさんっていつも美味しそうに食べてくれるなぁって」




『だって美味いもん』




安「食べっぷりがやっぱりハロに似てる」





『また犬扱いかよ早く仕事しなよ』




安「そうでした…ではごゆっくり！」




『(…ホント謎だよなこの人)』





安室さんは上機嫌で俺の頭をサラッと撫でると閉店作業に取り掛かった。ルックスも良いし多分金も持ってるんだろう…それでいてこういう咄嗟に出る行動がモテるんだろうなぁなんてその姿を見ながら思った






安「引き留めてしまってすみません。ありがとうございました！」



『ご馳走様でした。じゃ、お疲れ様っす』



安「はい！…あ、そうだAさん連絡先交換しませんか？」



『連絡先？』




安「はい。服を返してもらう時とか僕がポアロにいるか確認できた方がいいと思いますし、何かと連絡する事があるかもしれませんし！」




『まぁ、別にいいけど…』

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