【名探偵コナン】元FBI捜査官、日本で色々大変だってさ【男主】

７３ ページ28

ー




『なぁ、ここまで俺を運んだのって安室さん？』



コ「うん…そうだよ。その後の処置も的確にやってた。あのさ、Aさん…赤井さんから聞いたんだけど、あの場に居たって…」




『あー、たまたまだよ。火災騒ぎが気になって見に行ったら偶然。』




コ「……ふぅん。前は赤井って人知らないって言ってなかった？」








あ、マズイ。コナンが普通に会話に混ぜてくるから俺も普通に返してしまった…。どうやって切り返す？しらばっくれるか？







『……俺、そんなこと言ったっけ？』




コ「今更言い訳は無理があると思うけど…」



『だよなぁ〜。ってかお前なんで赤井の事知ってんの？』




コ「あの家に住むように言ったのボクだから。変装もボクの案だよ？」




『おっかねー小学生だこと。変装しなきゃいけない理由も全部知ってるってことか？』






コ「……うん。赤井さんの職業もね」





毛利探偵と喋っている安室さんをチラ、と見たコナンは俺の耳元でコソッと話す。なんなんだこの子供は。そしてあの現場の作戦をコイツに任せるほどFBIからの信頼も厚い…コナンの事、もっと調べた方が良さそうだ。





『へぇ…驚いたな。まぁそんな話どうでもいいんだけどさ』





コ「ボクにとってはどうでも良くないよ。Aさん…あなたの正体ってーーー」





『悪ぃ、コナン。頭痛くなってきたからちょっと寝てくるわ〜』





コ「あっ、ちょ、待って！」





『この話の続きはまたいつか、な』







その場を離れリビングを出た俺はふらっとこの別荘内を回る。……あの去り方はちょっと無理やりすぎたかなぁ〜。でも、俺の正体は今はまだバラす訳にはいかないんだ。特に安室さんにはぜってー気付かれないようにしないと。






『(なんか眠くなってきた…)』





石「お？どうかしたのか？」






2階に続く階段を登ると部屋が3部屋あるようで、丁度石栗さんが部屋に入るところに出くわした






『あー、ちょっと寝れる場所はないかなぁって』




石「具合悪いのか？生憎他の部屋はアイツらが使ってんだ…俺のベッドで良ければ貸すけど…。あぁ、俺は静かにしとくからよ」






えー…この男と二人っきりの部屋で寝ろと？そんな事なら我慢しようかなって思ったけど脳震盪の影響かまだ少しボーッとするし…






『じゃあ、お言葉に甘えて…』





石「おう！まだここに来てからは使ってないから安心して寝な！」





『お気遣いどうも…』

７４→←７２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す