【名探偵コナン】元FBI捜査官、日本に帰るってさ【男主】

４８ ページ49

ー





『羊羹ってさ、糖質少ないらしーよ？食べ過ぎなきゃ大丈夫だよ』




哀「…そう」







肩を落とした博士は俺がそう言うとあからさまに喜んで、「さっそく食べるぞ〜！」って部屋の奥に消えてった






『んで、君にはこれ！開けてみて！』






哀「……！」







『なんか有名らしいねそのお店。フルーツサンド…きらいだった？』






哀「きらいじゃ、ない…」






『そ…よかったぁ』






言葉は少ないしまだ警戒されている雰囲気だけど、少しだけ目が輝いたように見えてホッとした。そんでなんか泣きそーになった。昔、明美さんに妹の写真を見せてもらったことがある。その時の姿より今の方が大分幼いけれど、見れば見るほど同一人物にしか見えなくて…この子はきっと明美さんの妹で間違いないだろう。





ってか、赤井のやつ…見張りをつけてるとか言ってたけど、自分で見張ってんじゃねーか。だからわざわざこの家の隣の工藤低に住まわせてもらってんのか…







コ「な、なにがなんだかわかんねー…」




『お前にも買ってきてやったぞ〜、ほれ』



コ「うわっ、投げんなよ……ってこれ！！今日から発売のホームズチップスじゃん！！」



『嬉しい？』



コ「うれし……いけどよ、一体何の用で来たの？」




『特に用は無いけど、博士の発明にも興味あるし付いてきただけだよ〜』




コ「ふぅん…」






コナンは腑に落ちない顔で俺を見る。博士の発明に興味があるのは本心だし、別に嘘は言ってない。あわよくばなんか使えそうなもんないかなーとか思ってるけど、今日は本当に親睦を深めたいだけだ。








『博士、ご馳走様でしたー！みんなもまたね』




「「はーい！」」




コ「じゃーなー！」







あれからお茶をご馳走になったり博士の発明品を見せて貰ったりしてあっという間に時間が過ぎた。子供達とも別れ俺は今コナンと歩いている






『…コナン、お前家こっちじゃねーだろ？』




コ「うん！今日はこっちから帰る気分なんだ！」



『どんな気分だよ…』







なんでこの子供は毎度俺に絡んでくるのだろうか…





『送っていくから素直に帰ってくれ』



コ「今日蘭姉ちゃんも小五郎のおじさんも居ないんだよなぁ…」



『は？夕飯どーすんだ？』




コ「ボク、一人かなぁ…」





わかってて何故博士の家を出たのか…もしかしてわざとか？そうだとしてもーーーー…俺はこの手の話を放っておくことはできない

作者より→←４７

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す