【名探偵コナン】元FBI捜査官、日本に帰るってさ【男主】

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ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ






「はい」



『開けろ』



「なんですか…こんな夜分遅くに」




『いいから開けろって言ってんだろ』




「……はぁ、今出ます」










ッチ、と舌打ちしてから早くしろと言わんばかりにドアを殴る







沖「一体何なんですーーーッ、」




相手に喋らせる前にその胸倉を掴み壁に押し付けた。なんでこんなにイライラしてんのかって顔してやがるけど、それはついさっき仕入れた情報のせいで






『宮野明美の妹が組織から逃亡中、ってどういう事だ』




沖「……さて、何のことでしょうか」




『てめぇいい加減にしろよ？！いつまでシラ切るつもりだよ！！俺が…俺がどれだけアイツを探してたかお前知ってんだろ？！』





いい加減ウザいよコイツ。どんだけ隠そうとしたってわかってんだよ…なんでみんな俺に隠すんだよ。赤井だって、他のFBIだって、俺が組織に復讐心を持ってるからか？そのせいでヘマでもするんじゃねーかって思ってんのか？






『…お前らが、俺を関わらせないようにしてんのは知ってる。だからFBIを出て俺一人で探し始めたんだ…。だけど、せめて宮野明美の妹の事は教えてくれたっていいだろ？』






沖「…とりあえず落ち着いて話そう。先ずは手を離してくれないか？」





『………ッ』






取り乱す俺を宥めるように沖矢昴…いや、赤井は俺を包むように抱きしめる。クソが…お前のせいでこうなってんのに調子に乗るなよ、なんて思いながら落ち着きを取り戻すためにそのまま身体を預ける







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沖「落ち着いたか？」





リビングに通され珈琲を出される。だいぶ落ち着いたはいいが、いつの間にか声を戻した赤井は沖矢昴のままで違和感しか感じない




『いい加減その変装解いたら？』




沖「……はぁ」





ため息を吐いた後、赤井は顔に張り付いたマスクをベリッと剥がした。そこには以前よりだいぶ髪が短くなった赤井が居て、鋭い目付きも健在だ






赤「これ、もう一度やり直すの大変なんだがな」





『知らねーよ。早く知ってる事教えろ』




赤「全く…お前はすぐそうやってカッとなる。だから言わないでいたんだ」




『俺にだって知る権利くらいあるだろ。お前が一番わかってんだろ？』




赤「知ったらすぐに突っ走るだろう？A…お前はFBI捜査官として失いたくない人材なんだ。だから今はまだ、一人で行動しないで欲しい」

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