43 ページ44
ー
安室さんの好意に甘えて風呂と朝食をご馳走になった。朝から豪華で美味い飯が食えるなんて今日は良い日かもしれない。
『お前が安室さんの犬か……』
「ワン!」
安室さんが珈琲を淹れてくれている間に愛犬のハロと戯れる。この犬と俺が似てるとか言ってたけど、俺はこんなに尻尾は振ってないだろう…警察犬しか触れ合った事はないけれど、案外可愛いな
安「お待たせしました」
『ありがとうございます』
安「ハロ、すっかり懐いてますね」
『小型犬は可愛いな』
安「おや?ここに大型犬がいるじゃないですか」
『…もしかしてまた俺の事犬扱いしてる?』
安「はは、Aさんだって可愛いですよ?」
『むかつく〜』
安「…さて、一つ聞きたいことがあるんですが」
茶化すように笑っていた安室さんの雰囲気はその一言でガラッと変わって探るような目で見られる。どうせ昨日の事を聞かれるんだろう。その為に居座らせてたんだろうから
安「…Aさんはなぜ昨日あの場に?それにバーテンのふりまでして何が目的なんですか?」
『安室さんには関係ないと思うけど』
安「あの相手は僕もマークしていた人物なので気になってしまって…あぁ、そう言えば前にお会いした時も僕の捜査対象者と会っていましたよね?こんな偶然、あるんですかねぇ」
『偶然が重なる事なんてよくある事だろ?ちょっと小銭稼ぎたくなっただけだよ』
安「観光ビザで仕事をするのは法に触れますよ?」
『安室さんが黙ってくれればバレないでしょ?……あ、もしかして身内に警察関係者でもいる?それとも安室さんがお巡りさんだったりして〜…そうだったら俺の事捕まえる?』
安「さぁ、どうでしょうね?まぁ僕が警察官だとしたらこの部屋から出れないようにしてしまうかもしれませんけど」
『あはは、それじゃあ安室さんも犯罪者になっちゃうよ〜』
カップに残った珈琲をグイッと飲み干して席を立つ。
『じゃあ俺はそろそろ帰りますね、ご馳走様でした』
安「送りましょうか?」
『子供じゃないし帰れますよ…服はまた今度返しますね〜』
俺が元々着ていた服はまとめて袋に入れてくれたからそれを持って玄関に向かう。
『あ、でもこれは今返しとくわ。じゃあまたね?安室さん』
借りた服に付けられた盗聴器と発信機を安室さんの手に握らせ部屋を出た。ったく、抜かりねぇなぁ
920人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
(・(ェ)・)くま(プロフ) - mikittyさん» mikitty様♡コメントありがとうございます!!更新お待たせしましたm(__)mこれからも温かい目で見てやってください♡ (2023年1月9日 3時) (レス) id: 98bdb70c83 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新嬉しいです!ありがとうございます! (2023年1月4日 0時) (レス) @page41 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
(・(ェ)・)くま(プロフ) - はやてさん» はやて様♡お返事遅くなりましたm(__)m嬉しいお言葉本当にありがとうございます…!!頑張りますのでこれからもよろしくお願いします(*^-^*) (2022年12月17日 6時) (レス) id: 98bdb70c83 (このIDを非表示/違反報告)
はやて - はじめまして、小説読ませていただきました…とても設定・文章好きです…今まで読んだ小説とは雰囲気が違って、繰り返し読みたくなります。更新頑張ってください! (2022年12月5日 15時) (レス) @page18 id: d578c60413 (このIDを非表示/違反報告)
(・(ェ)・)くま(プロフ) - ( ・´ー・`)どやwさん» ( ・´ー・`)どやw様♡コメントありがとうございます!好き…めっちゃ嬉しいお言葉です(´;ω;`)くま、可愛いですよね(・(ェ)・)どやさんの顔もかわいい…(告白返し)更新頑張りますので応援お願いしますッ^^ (2022年12月5日 0時) (レス) id: 98bdb70c83 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:(・(ェ)・)くま | 作成日時:2022年12月1日 1時