39 ページ40
ー
「あぁ、すまない。服が汚れてしまったね?脱がないと大変だ………出来るかね?君には」
『…ッは、い』
プツ、プツ、とワイシャツのボタンをゆっくりと外していく。あ゛ーもう最悪だ。頭から浴びたワインは顔を伝って口に入ってくるし冷えて寒い。さっきより頭痛も酷くなってきてるし体も熱のせいか熱い…それにこのオッサン息臭いし吐きそうだ
『こ、これでいいですか…?』
「うむ、まぁ良いだろう…」
ボタンを全部外し終わり、恥じらいつつもそのままで問いかける。脱ぎきらないのも全部計算の上でこの男の興奮を煽る。そして男の手は真っ直ぐ胸へと伸びそこにあるモノを触り始めた
『ッッ、あの、も…いいでしょ?教えて、ください…ッ』
「そうだな…少しずつ小出しにしてやろう。まず一つめは……」
感じた振りをしながら体のダルさに耐える。気持ちいいはずが無いのに心臓がバクバクしてきたのは体調不良だからだろうか……そう思い始めた時、パリーーンッ!!と大きな音が響いた
「なんだ?!今の音は!!」
『?!』
あと少しで聞き出せる、そんな時に部屋に響いたガラスの割れる音に焦った男は、俺を突き飛ばし周囲を見渡す
『い、ってぇ……ぅ、あ、れ…なんか体動かねー…』
打ち所でも悪かったか?なんか、変だぞ……もしかして薬でも入ってたのかあの酒
「クソ!なんだこれは!お前の仕業か?!」
男の手には割れた窓ガラスの破片が握られている。なんで窓が割れたんだ…?
『ちが、僕じゃない…!』
「じゃあ一体何なんだ?!」
『は?おい、ちょっと待てーーーッッ、い…ッ』
完全に焦って自我を失っている男はガラス片を握ったまま俺に拳を振り下ろす。攻撃される、って分かっていたのに…普段なら容易くかわせるのに咄嗟に動いたのは腕だけで…ザシュ、と鈍い音を立てながら血が舞った。勿論痛い…だけど同時に感じたのは快感で、あぁ…媚 薬系を盛られていたんだと気付く。
「そこまでだ。大人しくしていないと首が飛ぶぞ」
「誰だ?!」
『(思考停止してきた…)』
急に聞こえた声に目線だけ向けると、男の首に拳銃を突きつけた誰かがいる。月夜の光に照らされ逆光となっていて姿は見えないが、この声とシルエットは絶対的に彼しかいない。物騒なもん持ってるあたり俺は気付かないふりをしていた方が良さそうだ…そう思いながら、意識が途絶えた
906人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
(・(ェ)・)くま(プロフ) - mikittyさん» mikitty様♡コメントありがとうございます!!更新お待たせしましたm(__)mこれからも温かい目で見てやってください♡ (2023年1月9日 3時) (レス) id: 98bdb70c83 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新嬉しいです!ありがとうございます! (2023年1月4日 0時) (レス) @page41 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
(・(ェ)・)くま(プロフ) - はやてさん» はやて様♡お返事遅くなりましたm(__)m嬉しいお言葉本当にありがとうございます…!!頑張りますのでこれからもよろしくお願いします(*^-^*) (2022年12月17日 6時) (レス) id: 98bdb70c83 (このIDを非表示/違反報告)
はやて - はじめまして、小説読ませていただきました…とても設定・文章好きです…今まで読んだ小説とは雰囲気が違って、繰り返し読みたくなります。更新頑張ってください! (2022年12月5日 15時) (レス) @page18 id: d578c60413 (このIDを非表示/違反報告)
(・(ェ)・)くま(プロフ) - ( ・´ー・`)どやwさん» ( ・´ー・`)どやw様♡コメントありがとうございます!好き…めっちゃ嬉しいお言葉です(´;ω;`)くま、可愛いですよね(・(ェ)・)どやさんの顔もかわいい…(告白返し)更新頑張りますので応援お願いしますッ^^ (2022年12月5日 0時) (レス) id: 98bdb70c83 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:(・(ェ)・)くま | 作成日時:2022年12月1日 1時