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『行くかぁー…』
今日は金曜日。それも午後9時なんて、仕事終わりや学生たちで街はごった返してんだろーな。
『(華金…まぁいいけど)』
無難な黒色のゆるっとした服を着て、少しだけ香水も付ける。今日は寝癖だってちゃんと直したし相手好みの‘カワイイ年下犬系男子’だ。
ーー
『お待たせしました』
「ヤダ…かわいい。今日は当たりね♡」
約束の場所へ行くと待っていたのは派手な服とメイクのホステスをしているマダム。この人は俺の欲しい情報を持っているらしく…毎晩、夜の相手を変えるのに使っている掲示板で彼女に近づいた。情報収集の為ならなんだってやる……。彼女は俺の腕に自分の腕を絡ませるとホテル街へと急かした。
ーーーーー
「よかったわ…。あなたはリピート決定ね♪また連絡してね〜♡」
『はは、よかったぁ。またね〜』
ホテルで酒を飲んで、彼女の話を聞いて……夜の相手をしながら聞き出せた情報は正直どうでもいい話ばかりだった。ホテルのすぐ横の公園のベンチに座り、まだ真っ黒の夜空を見上げ煙草に火をつける
『(クッソ…使えねーじゃんこの情報)』
「…あ、やっぱりAさんでしたか」
『…だれ』
公園の街灯に照らされ逆光で顔が見えない…急に話しかけられたんだがこの耳馴染みのいい声は確か
『ポアロの店員さん?』
安「正解です。すみません、ソコから出てくるところが見えたので声かけちゃいました」
『そっすか』
ホテルから出てきたところを見られてたらしいがそんなんどうでもいい。知り合いってほどの仲でもないのにわざわざ声をかけてきたのは何か俺に用でもあるんだろうか
安「久しぶりにお会いしたので…迷惑でした?」
『別に迷惑なんて思ってないですよ。店員さんもこんなところで何してるんすか』
……どうでもいいと思っていたんだけど、張り付けたような笑みが気持ち悪くて嫌な言い方をしてみた。すると安室さんは一瞬きょとんとしたけどすぐにまた笑って答える
安「あぁ、僕は仕事でちょっと…」
『仕事?』
安「ええ…僕、毛利先生の弟子もしてるんです。それで今日は調査の為にここに居たんですが…その対象が、貴方が会っていたあの女性だったので」
『え』
なんだよ。それが本命じゃねーか…俺を見かけたからなんて嘘吐かないで言えばいいのに
『(なんかめんどくさそうな人だな)』
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(・(ェ)・)くま(プロフ) - mikittyさん» mikitty様♡コメントありがとうございます!!更新お待たせしましたm(__)mこれからも温かい目で見てやってください♡ (2023年1月9日 3時) (レス) id: 98bdb70c83 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新嬉しいです!ありがとうございます! (2023年1月4日 0時) (レス) @page41 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
(・(ェ)・)くま(プロフ) - はやてさん» はやて様♡お返事遅くなりましたm(__)m嬉しいお言葉本当にありがとうございます…!!頑張りますのでこれからもよろしくお願いします(*^-^*) (2022年12月17日 6時) (レス) id: 98bdb70c83 (このIDを非表示/違反報告)
はやて - はじめまして、小説読ませていただきました…とても設定・文章好きです…今まで読んだ小説とは雰囲気が違って、繰り返し読みたくなります。更新頑張ってください! (2022年12月5日 15時) (レス) @page18 id: d578c60413 (このIDを非表示/違反報告)
(・(ェ)・)くま(プロフ) - ( ・´ー・`)どやwさん» ( ・´ー・`)どやw様♡コメントありがとうございます!好き…めっちゃ嬉しいお言葉です(´;ω;`)くま、可愛いですよね(・(ェ)・)どやさんの顔もかわいい…(告白返し)更新頑張りますので応援お願いしますッ^^ (2022年12月5日 0時) (レス) id: 98bdb70c83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:(・(ェ)・)くま | 作成日時:2022年12月1日 1時